国際情報学部

国際情報学部の授業において、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社から講師をお招きし、講義が行われました

2021年05月24日

宇都宮聖子様

2021年5月19日、国際情報学部_iTL_の授業科目「システムとソフトウェア」(担当教員:本学部准教授 松崎和賢)において、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社(AWSジャパン) 宇都宮聖子様をお招きし、講義が行われました。

本科目は、適切なシステムを構築するために必要な、システムのあり方についての概念やソフトウェアとシステムの関わりについて理解し、ソフトウェアの構成・実行方法、管理、各種ソフトウェアの違い等、ソフトウェアに関する基礎的な知識を習得することを目的としています。

今回の講義では、宇都宮様には「クラウドとAI技術によるデジタルトランスフォーメーション」をテーマに、AWSが提供するクラウドを用いたシステムとサービスについて先端の事例を中心にご講演いただきました。宇都宮様のご講演では、冒頭に継続的なイノベーションを支えるAmazonの文化やAmazonが生み出してきた様々なサービス(*)について映像を交えてご説明いただきました。
*5月18日、AWSジャパンが提供する量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」に関するオンライン会見が開かれ、宇都宮様が機械学習や量子コンピュータの担当者として本会見に臨まれています。

ICTの浸透により人々の生活をより便利な方向に革新させる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の促進が叫ばれています。DXを加速させるには、情報技術を駆使した新しいサービスの社会実装が不可欠です。AWSは、多様なソフトウェアやハードウェアなど多様なインフラストラクチャーサービスをクラウドに搭載し、企業や個人が情報サービスを開発できるプラットフォームを提供しています。宇都宮様からは様々な業界の企業におけるその活用事例の紹介もいただきました。
AWSのクラウドサービスは、Amazonの社員も活用しており、数千人の社員が集まるAmazonの社内イベントでは、AWSの新卒チームがAmazon Rekognitionという機械学習のサービスを使って顔認証の受付システムをイチから構築した事例の紹介と、どのようなソフトウェアを組み合わせて顔認証システムを具現化したかの解説もいただきました。

宇都宮様のご講演は、社会におけるシステムとソフトウェアの存在をより身近に感じ、また理解する、そして普段からAmazonのサービスを利用する学生にとっては、AWSの内部を垣間見ることのできる好機となりました。

Amazonでは、新しい情報サービスを立案する際、顧客視点から逆算して情報サービスを構築していく「Working Backwards」という手法を用います。ご講演の最後に、宇都宮様から学生に対して、「『Working Backwards』を用いた、コロナ禍の新しい生活様式の中で顧客が抱えているであろう課題を解決するサービスの提案」という課題が提示されました。
学生は、各自で新しい情報サービスの案を考え、次回の授業では、各自が持ち寄った案をチームに分かれて議論し、精査されたサービス案をチームごとにプレゼンする予定です。

iTLでは、情報社会の最前線で活躍する実務家を多数講師にお迎えし、より良い情報社会の構築に貢献できる人材の育成に努めてまいります。

 

※6月19日(土)に国際情報学部オンラインガイダンスを実施します。お申し込みはこちらをご覧ください。