国際情報学部

国際情報学部教授 小向太郎の論文が学術雑誌『情報通信政策研究』に掲載されました

2020年12月21日

国際情報学部教授 小向太郎

国際情報学部教授 小向太郎の専門分野は情報法、情報通信法です。著書に『情報法入門 デジタル・ネットワークの法律』等があります。

このたび、小向の論文「捜査機関による第三者保有の個人情報に対するアクセスと本人の保護」が総務省学術雑誌『情報通信政策研究』に掲載されました。

情報技術の発達に伴い、私たちの身の回りにはIoT機器が溢れ、それらの機器やそれらの機器を支えるシステムには、大量の個人情報が蓄積されています。スマートフォンひとつをとっても、SNS上でのメッセージのやり取りやスマホ内蔵のGPSによる位置情報、ネットショッピングの購入履歴等は、まさしく個人情報です。
捜査機関における犯罪捜査において、これらのデータは、非常に有用な手がかりとなることもあります。特に、GPS位置情報やDNA情報は犯罪捜査に重要な役割が期待されています。一方、個人情報に位置づけられるこれらの情報の提供・収集には、プライバシーや個人情報保護上の課題が残ります。
本論文では、日本の刑事訴訟法や個人情報保護法、これに類するアメリカ・EUにおける法制度を比較し、犯罪捜査における個人情報の提供・収集に関して、日本が今後検討すべき観点を検討しています。

本論文はこちらのページからご覧いただくことができます。