国際情報学部

IFIP(情報処理国際連合)の第9技術委員会(コンピュータと社会)から発刊された論文集に国際情報学部の教員の英語論文が掲載されました

2020年12月03日

IFIP(情報処理国際連合)の第9技術委員会(コンピュータと社会)から発刊された論文集に国際情報学部の教員の英語論文が掲載されました。

IFIPは情報処理分野での国際協力支援を目的とする国連の組織です。その第9技術分科会(TC9)では、国際情報学部教授の小向太郎が日本代表を務めています。
第9分科会は、2年毎にHCC(International Human Choice and Computers Conference)という国際会議を開催しており、2020年11月に論文集を発刊しました。
小向と同学部教授の石井夏生利は編集委員会のメンバーです。

今回の論文集は「データ駆動型社会における人間主体のコンピュータ利用」をテーマとしており、石井に加え、同学部教授の角田篤泰、同学部准教授の中島美香、同学部准教授の中村真利子が英語論文を掲載しています。

各教員の紹介はこちらをご覧ください。

 

石井は、プラットフォーム事業者の優越的地位の濫用に焦点を当て、日本における個人情報保護法と独占禁止法の交錯を検討しました。
角田らの研究チームは、日本の自治体の立法過程について、自治体職員にインタビューし、定性分析によって課題を明らかにしました。さらに、実利用されている角田らのeLenシステムによって、それらのいくつかは解消できたことも示しました。
中島は、データの削除を求める権利について、欧州連合のEU一般データ保護規則(GDPR)、米国カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)、及び、日本の個人情報保護法との比較を行い、検索サービスにおける「忘れられる権利」のあり方について検討を行っています。
中村は、平成28年の法改正で導入された日本の「取調べの録音・録画制度」を紹介し、この制度に基づいて作成される記録媒体の利用方法について、電磁的記録(データ)の潜在的な危険性もふまえながら検討しています。

HCC14の論文集はこちらをご覧ください。