国際情報学部

LINE株式会社から講師をお招きし、講義が行われました

2020年06月23日

6月15日、LINE株式会社執行役員AI事業統括担当の砂金信一郎様を講師にお招きし、国際情報学部_iTL_の授業科目「基礎情報学」(担当教員:本学部教授 岡嶋裕史)においてご講演いただきました。

本講演はオンライン授業用のツールを用いた双方向型の授業形態にて実施されました。

テーマは「LINE社の新型コロナ対応の軌跡」。

LINEユーザーであれば、3月31日より厚生労働省からの「新型コロナ対策のための全国調査」がLINE上のメッセージとして手元に届いたのは記憶に新しいかと思います。
本調査は、LINEユーザー約8,300万人(3月31日時点)を対象に実施された大規模な調査でしたが、LINEという私たちの生活に密着したSNSの活用により、スピーディーに調査結果を得ることができています。
砂金様からは、厚労省から本調査の打診があった後のLINE社内での議論や本調査の実施にあたっての個人情報への配慮、本調査の発信後の世間の反応等の紹介がありました。

この他にも、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客・乗員に向けての心理カウンセラーや医師・看護師に相談できる窓口を設置したLINEが使えるスマートフォンの配付、AIを搭載したチャットボットを使ったシステムの自治体等への提供、医師と患者の接触を減らしつつ一定程度の質を担保した診察を実現する遠隔医療に資するツール等、LINE社では今般のコロナ禍において多岐にわたる社会貢献活動を展開しているとのことです。

講演後、学生からはチャット機能を通して多くの質問が寄せられました。
LINEのユーザーインターフェースの変更のプロセス、消費者に提供するサービスを企画するプロセス、国外でのSNSの普及についてどう感じているか、LINE社が求める人材像等、砂金様から丁寧にご回答いただき、学生にとっては得るものの非常に大きな講義となりました。

砂金様には来年度開講の授業科目「SNSとコミュニケーション」において講師をご担当いただく予定です。本科目では、SNSの誕生と発展の歴史、インターネットユーザーのコミュニケーションの変容を概観した上で、SNSを軸として現代社会を多角的に捉える視点を養うことを目指します。

 

iTLでは、「『情報の仕組み』と『情報の法学』の融合」の理念に基づき、情報技術の関する知識・スキルの修得のみならず、情報サービスの適切な社会実装の在り方についても学ぶことができます。
急速に進展する情報社会での活躍を目指す皆様のご入学をお待ちしております。