国際情報学部

国際情報学部の学生が理工学部主催の「データ分析フェスティバル」で発表・受賞しました

2019年07月12日

前列左から寺本さん、稲見さん、藤山さん、後列左から松崎准教授、津田さん、佐竹さん、福富さん、飯尾教授

2019年6月29日に後楽園キャンパスで開催された「データ分析フェスティバル」(主催:中央大学理工学部データサイエンス・AIクラスター)において、国際情報学部_iTL_から2チーム(iTLboys、iTLgirls)が出場し、データ分析の成果発表を行いました。そして、iTLboysが奨励賞を、iTLgirlsがアイデア賞を受賞しました。

 

【iTLboys】

津田敦哉(和光高校出身)、佐竹祐哉(川越高校出身)、福富哲平(明秀学園日立高校出身)

【iTLgirls】

稲見咲希(淑徳高校出身)、藤山勇愛美(日比谷高校出身)、寺本真優(札幌旭丘高校出身)、吉本未来(中央大学附属横浜高校出身)(取材時欠席)

 

「データ分析フェスティバル」とは、理工学部のデータサイエンス・AIクラスターが主催する、今年から始まったイベントです。データ分析・シミュレーション・可視化などのデータサイエンス及び理工学的手法を活用し、実社会の問題解決に役立つ能力を涵養することを主眼としています。

第1回の今回は、「学食」をテーマに、それぞれの参加者は、後楽園キャンパスの学食における購買データを分析し、学食の利用傾向の把握、学食の混雑緩和の方策、売上増加の施策提案といった発表を行いました。

 

この「データ分析フェスティバル」で表彰を受けた皆さんにお話しを伺いました。

表彰状を受け取るiTLboys

ーこのたびは、受賞おめでとうございました。まずは、「データ分析フェスティバル」を知ったきっかけや出場しようと決意した動機を教えてください。

稲見さん:「プログラミングのための数学」の授業中に、飯尾先生から履修生に対して「データ分析フェスティバル」の紹介がありました。iTLgirlsは、私から声をかけてメンバーを集めました。

寺本さん:高校時代は文系の学部への進学を目指して勉強していて、数学は得意というわけではありませんでしたが、少しずつ克服していきたいという思いから、参加を決意しました。

福富さん:データ分析と聞いて、何をどうすれば良いのかイメージは持てていませんでしたが、とりあえず挑戦してみようと思いました。

 

ーデータ分析のような数字を扱う学びに興味があったのですか?

津田さん:数学は得意な方ではありませんでしたが、机上のデータではなく、実際の店舗に蓄積されたデータを扱えるという実践性に非常に興味を持ちました。

藤山さん:私は理系として高校時代を過ごしました。後期には「統計学」を履修しようと考えていたので、その前にこのフェスティバルに出場したことで、良い刺激になりました。

佐竹さん:私も「統計学」を履修する予定です。世の中は様々なデータが溢れていて、それを正しく読み取ることができなければならないと認識しています。

iTLgirlsの発表の様子

ーデータ分析の準備段階で最も苦労したポイントはありますか?

稲見さん:参加チームに提供された2種類のデータは、それぞれが持つ項目が若干異なり、それらをデータクレンジングするところで苦戦しました。分析にあたっては、大学から学生に配布されたソフトウェアのひとつであるTableauを使いました。これを使うことでExcelよりも簡単にデータをグラフ化できました。

寺本さん:最初は適切なグラフ化ができませんでしたが、チームの仲間や飯尾先生のご助言もあり、手持ちのデータを適切に可視化することができるようになりました。

津田さん:iTLgirlsはTableauを使ったのですね。私たちはExcelでデータを整え、その後の分析では、Python(プログラミング言語のひとつ)等を使い、深層学習(人工知能の技術のひとつ)による分析にも挑戦しました。

藤山さん:可視化したデータからそのデータの特徴を見出す必要があったのですが、その学食を実際に利用しているわけではなく肌感覚のようなものがなかったので、分析の拠り所が手持ちのデータのみであったことも大変だったポイントです。

佐竹さん:ただ、それ故に、より客観的なデータ分析ができたと自負しています。

松崎准教授:現場を知らないことを逆手にとって、冒頭で聴衆の心を掴む良いプレゼンができていたと思いますよ。

 

iTLboysの発表の様子

ー準備した分析結果を最終的には聴衆の前で発表されたわけですが、いわゆるプレゼンは元々得意だったのですか?

津田さん:自分の興味のあることを喋ることは苦ではありませんでした。iTL入学後も「基礎演習」でプレゼンの練習をしています。

松崎准教授:コメンテーターを務めていた理工学部の先生たちの興味も引いたようで、次々と質問を受けていましたね。その質問に対しての応答も的確で堂々たるものでした。

藤山さん:中学・高校時代の生徒会長や学級委員の経験が生きたと思います。他のチームが発表しているのを見て、各チームのプレゼンの良いところを盗みながらプレゼンしました。

 

ー今後iTLで学んでいきたいことについて教えてください。

佐竹さん:法律に興味を持って入学しましたが、「プログラミング基礎」の授業を受ける中で、情報の仕組みの部分にも魅力を感じています。

福富さん:一括りに「情報」といっても、ネットワークやデータベース、ロボティクス等、色々な細目に分かれると思いますが、最初から絞らずに幅広く学びたいです。

寺本さん:何かを発案・企画し、実現へと進めていくためのスキルを磨いていきたいです。

飯尾教授:皆さんには「情報の仕組み」の授業を牽引する存在に育って欲しいです。高度な情報処理はこれから学んでいくことなので、最初は分からなくて当然です。分からないことは遠慮せずに教員に質問を投げかけてください。次回「データ分析フェスティバル」が開催されるときには、さらに多くのチームに出場してもらいたいと思います。

iTLは文系出身者でも「情報」を学ぶことができる文系情報学部として開設していますが、学生の興味に応じて理系色の濃い情報系科目を履修することができるカリキュラムを展開しています。また、工学分野の学位を持つ教員も多数揃っていますので、学修サポートも充実しています。

「情報」に興味を持ちつつ、「法律」や「グローバル教養」も幅広く学びたい皆さんのご入学をお待ちしております。