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西川 可穂子ゼミ 見学調査報告

2015年12月9日
参加学生数:3年生14名
調査先:JX日鉱日石エネルギー株式会社中央技術研究所

調査の目的

商品開発の実際を学習するために、JX日鉱日石エネルギー中央技術研究所を訪問し、環境配慮型製品である同社のヒット商品について開発の経緯を伺うと共に、次世代のエネルギーとして期待される水素について伺う。

調査の結果

JX日鉱日石エネルギー株式会社中央技術研究所を訪問した。主任研究員の方々に「ヒット商品となった潤滑油ENEOSサスティナの技術改良点や商品設計について」、また新しいエネルギーとして注目されている「水素ステーション建設計画と水素燃料についての問題点と改善のための改良技術」について講義していただいた。新商品を開発するにあたっては、まず市場調査を行うと共に、研究段階での商品設計、技術的な改良の試行、工場での品質管理など作業が必要であるが、今回の研究所訪問では、研究段階での商品設計についての詳細と商品に盛り込まれた技術改良がどのようなものであるかについて、実際に話を伺うことができた。また、次世代のエネルギーである水素については、水素の輸送技術の工夫や使用者として知っておきたい基本的な事項について御説明いただくとともに、2020年の東京オリンピックまでには東京に多くの水素ステーションを設置する予定であると教えていただいた。
講義の後には、研究所内にある燃料開発のための試験プラント及び試験分析室を実際に見学させていただき、各部署でその仕事の内容について解説をしていただいた。試験分析室では、産地の違いによる原油の質のばらつきを調整し、常に同じ品質の商品を市場にだす努力をされている。様々な産地の原油を実際に瓶に入ったサンプルで見せていただいたが、色や粘度が随分と異なるので、品質管理は本当に重要であると実感した。また最後に、水素燃料車「MIRAI」も見せていただいた。
この見学調査を通して、実際に流通している商品の開発過程についてより深い理解が得られた。