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商学部
山本 慎悟 ゼミ 見学調査報告

・調査日:2015年11月18日(水)

・参加学生数:1年生12人、3年生4人、4年生1人

・調査先:横浜税関

・調査の趣旨(目的):国際貿易において税関が果たす役割を理解する

調査結果

まずは担当者から、事前提出していた質問に対して講義形式で回答いただいた。おおよそ①不正輸出、②原産地証明、③物流セキュリティ、④ブランド品の並行輸入問題等の現状について理解を深めることができた。そして我が国の税関についての基本的全般的解説をしたDVDを鑑賞した後に展示室へ移動し、税関で押収された不正輸入品についての説明を受けた。最後に、今回の見学調査を通して持つに至った疑問や質問に対して回答いただいた。

我が国の関税収入は国家税収の約1割(約6.5兆円)を占めており、税関は徴税機関として重要な役割を担っている。しかしそれだけでなく、我が国の安全保障を脅かす可能性のある商品の流出や知的財産権を侵害する商品や危険ドラッグ等の流入を水際で阻止する使命も負っており、安全・安心な社会を実現する上でも極めて重要な役割を担っている。しかしながら不正輸出入事件は定期的に発生しており、また発覚しているものはあくまで氷山の一角であると思われることから、税関は万能ではなく、監視体制には限界があることを思い知らされた。特に最高裁によって近年示された真正品の判断基準を当てはめるなら、知的財産権を侵害する一定の偽物については税関での阻止が不可能であるという。税関での監視体制のあり方だけでなく、安全保障貿易や知的財産権保護制度のあり方についても考えさせられる良いきっかけとなった。

TPPの大筋合意がみられ、また我が国への旅行者が増大しており、さらに2020年には東京オリンピックが開催される。我が国と海外との間で人やモノの動きがますます活発になっていくことは間違いない。このような状況の中、モノの貿易に限らず、あらゆる経済活動において税関の果たすべき役割はますます重要になっていくであろう。引き続きその役割に注目し、今後の学習に活かしたい。