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木立 真直 ゼミ 見学調査報告

・訪問日時:2015年8月5日(水) 10:30-12:00

・訪問先:株式会社はくばく 山梨本社

・テーマ:はくばくのマーケティング戦略-商品開発を中心に-

・ご対応者:㈱はくばく 市場戦略本部副本部長兼企画戦略部部長 輿石 修様
      総務人事グループ 松本あかね様

・参加者:商学部木立ゼミナール3、4年生22名 教員1名 計23名

内容

 ㈱はくばくの輿石様から、同社会議室にて、約40分のプレゼンテーションをしていただいた。はじめに、はくばくの事業概要の紹介があり、続いて、同社の基本理念とマーケティング戦略全般についてのご説明があった。後半の時間は、商品開発の成功例と失敗例について具体的に同社の商品を挙げて詳細なご説明がなされた。とくに印象に残った内容の1つは、商品開発のトリガーは5つほどあるが、マーケターの案から出発するのは実は難しい面があり、プロダクト・アウトがある意味で健全である、とのご指摘であった。また、マーケターに必要な資質としては、「幅広い興味」、「熱意とエゴ」、「論理的思考力」、「コミュニケーション力」の4つであるとのご指摘は、学生にとって自らの課題を自覚する機会となった。その後、約30分にわたり、学生からのマーケティング戦略に関する一人ひとりの質問に対し、逐一丁寧にご回答いただいた。
 参加した学生からは、「失敗例まで含めて、とてもリアルなお話を聞くことができた。」、あるいは「大学の授業で学んだことと異なる点もあり、理論だけが全てでないことも分かった。」などの感想が出された。教育効果の観点からいえば、教員が授業やゼミで日ごろ強調する「論理的思考力」の重要性を、マーケティングのプロフェッショナルの方から改めてご指摘いただいたことで、学生自身が合点承知したのではないかと期待している。理論と実務の両面での学びがいかに大切かをご教示いただく機会でもあった。