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見学調査報告書

タイトル:菅野ゼミ
調査日:2017年11月30日(木)
参加学生:3、4年生  16人
調査先:株式会社ファンケル 総合研究所

調査報告

本演習の目的は、企業が市場で成功する商品を開発するためのマネジメント上の重要な要因やメカニズムを探求することである。今回の見学調査では、株式会社ファンケルの総合研究所を訪れ、①ファンケルが対応している市場セグメントに対して、研究開発部門がどのような機能を果たしているのか、②またその中で、事業部の営業・マーケティング部門とどのような調整をしながら商品開発プロセスに寄与しているのか、以上2点を中心にご講話をうかがった。
ファンケルでは、化粧品事業、健康サプリメント事業などを中心に展開している。化粧品市場では、主に、「敏感肌市場」といういわばニッチなセグメントを対象に事業を展開し、その中で「無添加」に関わる技術研究を徹底して磨き上げることで、大手の競合他社に対する優位性を築いている特徴がみられた。また、競合他社に対する無添加技術の優位性を維持するために基礎研究に関わる活動をいかに行っているのか、その開発された技術シーズを迅速に市場ニーズに適応させるためにどのようなマネジメント上の工夫を施しているのかなど、ファンケルにおける研究開発マネジメントの実態や研究開発とマーケティングの接合についての理解を深めることができた。
併せて、総合研究所内の研究施設もご案内いただき、研究の段階やテーマ毎にどのような設備を使い、どのように研究を進めているのかについても、実際のオフィスを見学しながら理解を深めることができた。