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見学調査報告書

タイトル:菅野ゼミ
調査日:2017年8月24日(木)
参加学生:3・4年生  11人
調査先:三菱電機株式会社 デザイン研究所

調査報告

本演習の目的は、企業が市場で成功する商品を開発するためのマネジメント上の重要な要因やメカニズムを探求することである。今回の見学調査では、三菱電機株式会社のデザイン研究所を訪れ、①三菱電機では、商品開発に関わる組織体制をどのように構築していて、その中でデザイン研究所がどのような役割や機能を担っているのか、②三菱電機において、実際の商品開発プロセスはどのように進められており、その中で商品コンセプトがいかに管理されているのかについて調査を行った。
三菱電機の商品開発に関わる組織体制、及び、デザイン研究所の役割については、デザイン研究所のマネジャーから説明をいただき、本社開発本部に属するデザイン研究所が各事業部とどのような関係を築き、商品企画、プロトタイピング、システム構築など、多岐にわたる役割や機能を果たしていることをうかがった。
また、デザイン研究所のデザイナーより、蒸気レスIH炊飯器の開発事例について説明いただき、実際の商品開発プロセスがどのように進められるのか、その中で、商品コンセプトがどのように創出・管理されているのかについて、詳しいお話をうかがった。ここでは、コンセプト主導による商品開発が、社内の他部署との交渉、消費者調査、技術開発等との関係において、さまざまな紆余曲折を経て進められていく実態を把握することができ、商品開発プロセスのダイナミズムを理解することができた。また、本事例は、演習において事前に学生たちが事例研究の題材として取りあげたものであり、自分たちの研究の成果と照らし合わせることで、より理解を深めることができた。