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三木ゼミ 見学調査報告

調査日:2016年9月8日
参加学生数:4年生12人
調査先:JAXA つくば宇宙センター

調査の趣旨(目的)

宇宙航空分野の研究・開発、利用を行なっている機関であるJAXAを訪問する。JAXAはさまざまな省庁が共同して所轄している国立の研究開発法人であり、またその規模も大きい。そこで、JAXAはどのような目標をかかげ、どのようにプロジェクトを進めているのか、どのように組織運営をしているのかを学ぶ。

調査結果

JAXA(宇宙開発機構)は、ISAS、NAL、NASDAという3機関が統合されて2003年に作られた組織である。宇宙航空分野の基礎研究から開発利用まで一貫して行っており、経営理念として「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現する」ことを掲げている。主なプロジェクト分野は4つあり、それぞれの分野には更に細かいプロジェクトが設けられている。個々のプロジェクトは独自の目的をもち、運営されていることが分かった。
JAXAというと、宇宙科学・惑星探査の研究をしていると思いがちであるが、プロジェクトの中には、地球を対象としたものも多い。人工衛星による気象観測は身近であるが、それ以外にも人工衛星によって温室効果ガスや水資源などの観測を行っており、私たちの暮らしが支えられていることが分かった。さらに、宇宙環境利用に関するプロジェクトの多くは、海外と共同で進められており、プロジェクトの成功には各国との技術連携や組織連携が欠かせない事も明らかとなった。
今回の訪問を通して、JAXAが私たちにとって身近な分野で活動をしていること、またJAXAにおけるプロジェクトの成否が私たちの生活を豊かさにつながっていることを実感することができた。