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武石 智香子ゼミ 国外実態調査報告

訪問日:2017年12月10日(日)〜12月13日(水)
参加学生数:4年生10名、教員1名、合計11名
訪問先:上海大学、上海理工大学

テーマ:中国の大学生プレゼンテーションやディスカッションを通して交流することで異文化理解を深め、今後も続く交流の架け橋になる。
①上海大学で行ったプレゼンテーション
②上海理工大学で行ったプレゼンテーション

調査結果(参加学生の報告・感想)

①上海大学で行ったプレゼンテーション
上海大学では、「謙遜」に関するプレゼンテーションを行った。プレゼンテーション後の質疑応答では、謙遜に関する話題だけではなく、学生にとって身近である学校生活や就職のことについて話すことができた。上海大学の学生は将来なりたい自分自身の目標が早い段階から明確に定まっており、日本の学生よりも自立心が養われているように感じた。また、彼らは留学に対する意欲が高く、国際的な視野を持っている学生が多かった。この話し合いを通して、武石ゼミ14期生一同は上海大学の学生から見習うべき良い刺激を受けることができた。なお、プレゼンテーション及び交流は、すべて英語で行った。

②上海理工大学で行ったプレゼンテーション
上海理工大学では「震災」というテーマで東日本大地震についての発表を行なった。交流をした同大学の生徒たちのほとんどが日本語を学んでいる方々であったが、「東日本大地震という災害を知っていますか?」という質問を投げかけたところ、その震災を知っている学生が少なかったことに驚いた。アジア内でも災害の教訓について互いに認知されていないのが現状であると感じた。その点を含め今回の震災のプレゼンテーションはとても有意義なものになった。なお、プレゼンテーションは英語で、交流は日本語・中国語・英語を適宜織り交ぜながら行った。

上海理工大学ではプレゼンテーション後に、キャンパスツアーを交えて同学生との交流会が行われた。交流会を通して、日常生活や学習に対する意欲の違いを感じることができた。学生の中には中央大学に留学を予定している方もおり、親近感が沸きつつも、その学習意欲の高さに驚いた。日本の文化に対して高い関心を持ち、語学を学ぼうと努力、探求する姿勢から大きな刺激を受けることができた。交流会の後は食事会が行われた。食事会では中国の家庭料理や現地で有名な上海蟹をご馳走して頂いた。上海理工大学の先生、生徒の方々が食べ方や食文化について詳しく教えてくだり、密にコミュニケーションを取ることができとても良い時間であった。料理の説明や、料理を取りやすいように円卓を止めてくれるなどの親切な配慮から暖かい国民性を感じた。

実態調査の全体的な感想として、国内のメディア等の報道によって形成されたイメージの中国と現地で見た中国とでは大きく異なっていた。上海理工大学以外でも、上海大学では交流授業の後に素敵なファカルティ・クラブで昼食を取らせて頂いた。我々を心からもてなしてくれたり、困っていたら助けてくれたりと現地の暖かい心を持った多くの人々に武石ゼミ14期生一同は驚いた。今回の国外実態調査を通して、日本人は中国人に学ぶものがたくさんあると実感した。今までのメディアだけで形成された中国のイメージが払拭され、中国人の暖かい国民性に肌で触れることができてとても貴重な経験となった。