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武石ゼミ 国外実態調査報告

訪問日:2016年10月27日~10月31日 
参加学生数:4年生11名、教員1名、計12名
訪問先:上海理工大学、浙江工業大学MBA教育センター

テーマ:中国の大学生とプレゼンテーションやディスカッションを通して交流することで異文化理解を深め、今後も続く交流の架け橋になる。

①上海理工大学日本文化交流センターにて行われる中大オフィス開所式への参加

②上海理工大学生と異文化交流を図る

③浙江工業大学MBA教育センターの見学及び浙江工業大学生と異文化交流を図る

調査結果 (参加学生の報告・感想)

①上海理工大学において、同大学の学生との交流会

上海理工大学の学生15名と武石ゼミ生11名が、お互いの国の文化や生活に関するプレゼンテーションを行い、理解を深めた。
上海理工大学では、学生ほぼ全員が学校内に併設された学生寮で、一部屋4~8人以上で暮らしている。寮生活にはトラブルもつきものだが、ルームメイトはみな親友になり、寮生活は将来かけがえなの無い経験になると多くの学生が笑顔で話してくれたことがとても印象に残っている。
また大学には、学生寮以外に6ヵ所の食堂があり驚く程広大で、緑溢れるキャンパスであった。何の気無しに見学をした運動場は、実は大学入学の際に必ず受ける軍事訓練の会場であると後から知った時はとても驚いた。しかし一方で上海理工大学の学生は、日本に軍事訓練がないことにとても驚いていた。このように交流会を通して、両大学生が互いの文化の違いを肌で感じることが出来た瞬間であった。

②中央大学オフィスの開所式及び食事会

タイに引き続き、2度目の開所式へ参加した。正式な式典ということで、チャイナドレスを着た女性が会場の周りを取り囲んでおり、中国ならではの風習だと感じた。 また式の終わりにはマグロの解体ショーが行われた。その際現地の学生が、「マグロは大好きだけれど、中国では高級であまり食べることはないんだ。でも今日はみんなが来てくれた特別な日だから用意したんだよ。」と言ってくれた。学生や上海理工大学の何先生を始めとする全ての人が心から歓迎し、おもてなしをしてくれていると感じた瞬間だった。

③浙江工業大学MBA教育センターにて、同大学の学生との交流会

実態調査最終日は、浙江工業大学MBA教育センターを訪問し、校舎見学やMBA教育、多くの有名企業と連携しているビジネススクールについての説明を受けた。 その後浙江工業大学の学生17名(経済貿易学院12名と法学院5名)と武石ゼミ11名で、互いのプレゼンテーションを通して、学習内容や大学生活、海外経験談等をテーマにディスカッションを行い、双方の異文化理解を深める機会となった。
この交流会を通して、映画やアニメ、漫画、コスメ等の日本文化に対して高い関心を持っていることをとても嬉しく感じた。そして何より、限れた時間の中で私たちが円滑に交流を図れるようサポートしていだたいた浙江工業大学の先生や学生の皆さんに感謝し、今回出来た繋がりを今後も継続できるよう大切にしていきたい。

これらの大きなイベントの他にも、事前にコンタクトを取り、現地でも4日間つきっきりで私達を案内して下さった学生の方、毎日中国語を教えながら楽しく送り迎えをしてくださった運転手の方、上海理工大学・浙江工業大学の先生方のおもてなし、日本という国にとても関心を持ってくれている学生達、彼らの心遣いをひしひしと感じるそんな5日間となった。
と同時に、このような彼らの気配りの前で、日本は「おもてなし」の国だと自信を持って言うことができないとも感じた。
最後に、自分の足で行き自分の目で見なければ、自分の口で話し自分の耳で聞かなければこのように感じることはできなかったと思う。 今回の経験はこういった点でも武石ゼミ13期一同にとってかけがえの無いものとなった。そして今回中国を訪れ、各場面で受けたご恩を、また別のところに「恩送り」していこうと感じた海外実態調査となった。