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商学部
河合 久ゼミ 見学調査を伴う合同ゼミ報告

授業科目名:演習Ⅰ、演習Ⅱ
参加学生数:3年生10人、4年生7人
日時:2015年9月2日~9月4日
調査先:森永製菓株式会社 小山工場(合宿先:栃木県塩原温泉)

調査の趣旨(目的)

①製造ラインを見学することにより原価計算のフローを確認する。②日常のゼミでの研究内容に関する他大学ゼミとの研究会(報告・討論会)を実施する。

調査・合同ゼミ結果

本ゼミは会計情報システム論(コンピュータにもとづく会計システム)を研究対象としている。この領域を対象とするゼミは国内では少なく、例年、同様の内容を対象とする他大学のゼミと研究会を開催している。本年度は、専修大学の櫻井康弘ゼミと共に工場見学を伴う合同合宿を実施した。
まず、森永製菓株式会社小山工場を訪問し、菓子の製造ラインを見学した。一般に菓子の製造は少規模なラインで多品種を扱うために、完全な自動化にはならず、ラインの随所に原材料の投入が必要となり、製造過程における物的・人的財の流れが明確にわかる。原価計算は物的・人的財の投入に伴う価値の移転を計算する役割があり、学生が教室(紙面)で学んでいる原価計算と工業簿記(価値の移転の記録システム)を実際に確認することができる。今回の工場見学は一般公開されている見学コースであり、目視できる製造ラインの範囲は制限されるため、工程の上流から下流までを包括的に観察することはできなかったが、全体をとおして製造直接費と製造間接費の比重(特に労務費)や仕掛品の存在を類推することができた。学生は見学内容を合宿先で再検討した。
次に合同研究会では、あらかじめ設定した共通テーマ「コンピュータ会計とキャッシュフロー計算書」について各ゼミがまとめた研究内容を報告し、討論を展開した。本ゼミは共通テーマの範囲で「貸借対照表・損益計算書と共に第3の財務表であるキャッシュフロー計算書を、1つの取引入力から同時に産出するためのコンピュータ会計上の仕組み」について研究をまとめた。技術的には取引入力の属性と会計取引ファイルを工夫することによって3つの財務諸表を同時に出力できることになり、そうであれば、現在はキャッシュフロー計算書を間接法によって作成する企業が多くても、将来的には直説法に移行する企業が増えるだろう(直説法が合理的である)と結論づけた。それらの3つの財務諸表の構造上の関係を会計測定の観点から整理した櫻井ゼミの研究を取り入れることで、今後さらに有益な成果を上げることが期待される。