9月27日(金)2時限に行われたパブリックインターンシップ(担当:川口康裕特任教授)において、消費者庁消費者安全課事故調査室課長補佐(総括担当)兼髙淑江氏を講師としてお招きし、 「事故から教訓を得て繰り返さない」という副題で、 消費者の安全のための取組について講義をいただきました。
兼髙氏は、平成21年に創設された消費者庁で採用された第2期生で、法科大学院を経て、平成26年に、消費者庁に入庁しました。
川口特任教授が担当するパブリックインターンシップ(2024年度入学生より「中央省庁リレー講座」に改称)では、行政の「今」を具体的に理解するためには、「現に」国の中枢で活躍している国家公務員(中央省庁課長補佐クラス以上)を招き、毎週リレー形式で、取り組んでいる個別の政策課題について講義をしてもらっています。霞が関の府省庁や会計検査院、人事院等に勤務する一般職の国家公務員だけでなく、議院事務局や幹部自衛官などの特別職の国家公務員も講師として招聘しています。
この日の講義では、 消費者事故の原因究明及び再発・拡大防止のための事故調査を行う仕組として設置された「消費者安全調査委員会」の設置経緯や事故調査の実際、成果などについて説明をいただきました。最近の取組みの例として、強力な磁力を持ったネオジム磁石製のマグネットセットを子供が誤飲して起きている重篤な事故や、エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故などについて、具体的な説明がありました。学生からのたくさんの質問にも、大変熱心にわかりやすく答えていただき、これまでほとんど知識のなかった国の機関の活動が、一人ひとりの日常生活の安全に直結していることを学ぶことができました。
パブリックインターンシップは、総合政策学部に設置された科目ですが、毎年他学部からも多数の聴講があるのが特徴です。
総合政策学部 川口康裕 研究者情報データベース
講義中の兼髙氏
講義中の兼髙氏