6月19日(水)、総合政策学部教授 加藤久典の「東南アジア社会文化論」において、インドネシア共和国スカルノ初代大統領の夫人であったラトナ サリ デヴィ・スカルノ氏をお招きし、今年で8回目となる特別講義をおこないました。
「スカルノ大統領と私の歴史:激動の時代を振り返る」をテーマに、当時スカルノ大統領が統治していたインドネシアと各国々との関係性や功績について講義いただきました。
1965年9月30日未明から10月1日にかけて起き、大統領が失脚するきっかけとなった軍事クーデター未遂事件(9.30事件)についても当時を振り返ってお話しくださり、事件の背景やスカルノ大統領と夫人の身に危険が迫る中、20代であった夫人がスカルノ大統領を支え緊迫した状況をどう乗り越えたかなどを大変分かり易く語っていただきました。
講義の最後には、スカルノ大統領との思い出やお人柄についてのエピソードを、動画を用いて紹介していただきました。学生は大変熱心に聞き入り、インドネシアの歴史に理解が深まるとても貴重な講義となりました。
夫人から、学生に対して「みなさんが30代、40代となるなかで常に目標、目的、使命感をもって過ごしてほしい」とのメッセージが贈られました。
ラトナ サリ デヴィ・スカルノ氏と加藤久典教授
講義の様子
加藤ゼミ生との昼食会(講義終了後)
総合政策学部教授 加藤久典の専門分野は東南アジア インドネシアの地域研究です。
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