総合政策学部

総合政策学部創立30周年記念 卒業生による講義シリーズ第六回が開催されました

 7月7日(金)5時限目、菅原丈二氏(18期生 日本医療政策機構副事務局長)に「マルチステークホルダーによる医療政策の合意形成とその過程」というタイトルでご講義いただきました。

 政策とは、今まで問題だと思っていなかった人たちが何かのきっかけで問題として捉えるようになるところから始まり、専門家による問題解決策の検討の他、必要な手続きを経てポリシー(Policy)を個人・集団における意思決定や資源や地位の分配などポリティクス(Politics)に落とし込んでいくことで初めて成立する、ということについて具体的事例を挙げて分かり易くご解説いただきました。 人々の健康には医療従事者だけが関わっているわけではなく、社会経済的要因(Socio Economic Factors)、物理的な環境(Physical Environment)、そして健康行動(Health Behavior)など、さまざまな要素が複合して関連しており、菅原氏の仕事は中央省庁、地方自治体、医師会他、組織同士の横の繋がりを構築していくことにあるとのこと。そして、人々を繋ぐハブになることは、総合政策学部の学びの特徴なので、社会を巻き込み、共感してもらえる発信が出来る人になるようにとのメッセージを後輩たちに贈りました。

*総合政策学部では、今年度、創立30周年を記念して卒業生による講義シリーズを展開してまいります。