総合政策学部
ドイツ海外研修に参加した総合政策学部の学生がBiSSアカデミを訪問しました
2023年04月05日
ドイツ語を履修している総合政策学部の学生20名は2022年3月2日から3月21日までの日程で、学部の海外研修プログラムに参加しました。
参加者は平日の午前中にドイツのデュッセルドルフ市でドイツ語の授業を受講し、総合政策学部特任助教ヤンボール・アダムの引率の元、様々な場所を見学しました。ケルン大聖堂といった歴史的建造物を見学しただけではなく、現代ドイツの政策に関する現地調査も行いました。デュッセルドルフ市のスポーツ局、女性とLGBTコミュニティの相談所、若年者就職支援事業等を訪問し、多様な視点から現代ドイツの社会問題と社会の仕組みについて学ぶことができました。多くの参加者は近年日本でも注目されている「移民の語学支援」に関心を持ち、ノルトラインヴェストファーレン州の学校支援事業「BiSSアカデミ」を取材することに至りました。
BiSSアカデミはNRW州の公立学校の教師にドイツ語教育・多言語教育の研修を提供しています。研修は無償でオンラインで行われ、参加する教師にドイツ語を母国語としない生徒を対象にした教材も提供されます。シリアやウクライナから難民を受けて、さらに多文化共生社会が進んできたドイツの学校支援・移民支援は外国人人口が増えつつある日本にとっても重要な参考になるでしょう。
【HP和訳】
日本の学生がBiSSアカデミを訪問
Sabine Stahl氏(学校統合局局長)とSabrina Feldhoff氏(ノルトラインヴェストファーレン(NRW)州学校教育省)は、3月10日、東京の中央大学からヤンボール・アダム先生と日本からの学生20名をドルトムントの学校統合局へ迎え入れました。
現在デュッセルドルフのドイツ語コースに通っている学生たちは、NRW州の学校における継続的な語学教育の設計、特にBiSSアカデミーNRWの活動を知ることができました。
特に、多言語主義の推進、NRWで提供されている母国語での授業設計、BiSSアカデミーNRWの活動からの具体的な実践例などに関心が集まりました。日本の学校制度では、一般的にこのような支援は提供されていません。
ヤンボール先生は、ウェブサイトを通じてBiSSアカデミーNRWの活動を知りました。
私たちは、この訪問と、中央大学東京校がBiSSアカデミーNRWの活動に関心を寄せてくれたことを大変嬉しく思っています。
ツォンス市の風車にて
ベンラート城にて
メルクール・シュピール・アレーナ(デュッセルドルフのスタジアム)にて