総合政策学部

総合政策学部 加藤久典ゼミの小林智勇さんと中村咲里佳さんが”第14回インドネシア語スピーチコンテスト”で優秀賞を受賞しました

2022年01月17日

             表彰式の様子

 総合政策学部 加藤久典ゼミ4年生の小林智勇さんと2年生の中村咲里佳さんが、神田外語大学で開催された「第14回インドネシア語スピーチコンテスト」に出場しました。インドネシア語学習歴ごとのグループに分かれ、出場したAブロックとBブロックでそれぞれ優秀賞を受賞しました。

弁論テーマ”Menguatkan Hubungan antara Jepang dan Indonesia"(日本・インドネシア両国間の関係強化)について作文し、4分間以内のスピーチを行い順位を競います。スピーチ後、審査員からのコメントや質問に対して各自インドネシア語で解答するという流れでした。当日は神田外語大学2年生によるインドネシア語劇、愛好会ムルデカによるバリガムラン演奏も行われました。

 

―受賞した小林さんと中村さんからコメントをいただきました―

(小林智勇さんのスピーチ内容と感想)

私は両国の関係強化には歴史教育の見直しが必要であるという発表をしました。現代のインドネシアと日本の側面だけを切り取って一概に「両国の関係は良好である」と決めつけてはいけないと考えました。例えば、日本軍のインドネシア占領を巡って、肯定的に捉える人もいれば、否定的な意見も多く見受けられます。1つの議題に対し、教師と生徒が「なぜこの事件が起きたのか、自分ならどう対処したか」を積極的に討論するなど、歴史を「良い・悪い」という二面性でとらえるのではなく、早期から多角的かつ客観的に歴史を学ぶ環境を整えることが重要ではないかと思います。過去の事実を知った上で、様々な側面から鑑みて「現在ある両国の関係はどのように成立し・維持されてきたのか」という観点を持たなければ、真の歴史と両国に相互理解は成し得ないと考えました。

所属する加藤ゼミから共に参加した後輩や、大会前に丁寧に添削していただいた先生方の存在から、私はこの大学に入学できて良かったと実感しました。残り少ない大学生活ですが、最後まで元気に駆け抜け、社会人となった後も大学4年間で培った経験を活かしていきたいと思います。

 

(中村咲里佳さん:スピーチ内容と感想)

「言葉の持つ力」をテーマに「日本・インドネシア両国間の関係強化」についてスピーチを行いました。高校一年生の時、初めてインドネシアを訪れ、現地の小学校で日本文化についての授業を行いました。その際、生徒から言われた「taman(友達)」という言葉がきっかけで、インドネシアに対して「人の温もりのあるあたたかい国」という印象を抱くようになりました。一方で、インドネシアの友人が「それ(ヒジャブ)を被っているなら、日本から出ていけ」と言われたことがあり、非常に悲しい思いをしたことがあります。これらの経験から、たった一つの言葉で国が魅力的に見えたり、悪い印象を抱かせたりすることを学びました。相手へのイメージや感情に大きな影響を与える「言葉」は人と人、同様に国家間の関係をも構築し、強化するために大きな鍵を握ると思います。

初めてコンテストに参加し、当日はとても緊張しました。ですが、人前でインドネシア語をスピーチすることは私にとって非常に良い経験になりました。練習の過程でインドネシア語の先生方やインドネシア人の友人に文章の添削や発音を繰り返し練習して頂いたことで、インドネシア語の発音や単語のニュアンス等多くのことを学べました。また、大学のインドネシア語を学んでいる学生のスピーチを聞いたり、交流することもでき刺激を受けました。今回のスピーチコンテストでの経験を活かし、更にインドネシア語の学修に励みたいと思います。ご指導いただいた先生方、友人には心より感謝申し上げます。