総合政策学部

総合政策学部 川崎一泰ゼミが“公共選択学会第23回学生の集い”で最優秀賞(加藤賞)を受賞しました

2021年01月21日

 2020年12月19日(土)、拓殖大学で開催された「公共選択学会第23回学生の集い」で総合政策学部川崎ゼミ3年生のグループ(平川美空さん、森川佳奈さん、柳澤美南さん)が最優秀賞(加藤賞)を受賞しました。
 今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンラインでの開催となりましたが、全国から7大学、3年生より27パートがエントリーしました。『主権者教育が新有権者の投票率向上に役立つか』というテーマで政策分析、評価をした上で政策提言を行うもので、論文審査、プレゼン審査とも高い評価を受け、最優秀賞(加藤賞)が学会から授与されました。

受賞に至るまでの取り組みについて、3人にお話を伺いました。

Q 応募のきっかけは何ですか。
川崎先生のご縁で、毎年出場させていただいている大会です。もちろん、出場しないという選択肢はありましたが、公共選択学会では「同じテーマ」で「同じ基準」で全国の仲間と切磋琢磨して評価いただける、非常に貴重な機会であるため、3人一致で出場することを決めました。

今年は、特にコロナ禍ですべての話し合いや論文、プレゼン作成がオンラインになりましたが、むしろこれを機会と捉え、オンラインを使いこなし、私たち自身の戦闘能力を上げることで結果を出そうとより一層士気が高まりました。

Q 論文作成の流れを教えてください。
指定のテーマについて先行研究ののち、仮説検証を定量・定性分析の両方を用いて行い、執筆しました。

Q 論文を作成した上で苦労したことは何ですか。
「主権者教育」という題材は2016年に始まった政策であるため、データが殆どなく適切なデータ集めに苦労させられました。コロナ禍で大きな実験をすることもできず、またアンケートを行うために必要な資金を集める手段を見つけることも、私たちにとって難しい課題でした。プロジェクト奨学金1に挑戦しましたが、受給には至らず、大きな挫折を味わいました。しかし、これに関して、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターSSJデータアーカイブから「若い有権者の意識調査(第2回)1997」(蒲島郁夫・明るい選挙推進協会)の個票データの提供を受け、分析手法を工夫するなど、自分たちが取り得る最善策を考え、研究を進めました。

Q 論文作成での反省点や改善点はありますか。
今回の執筆について私たちは4月から準備してきました。私たちとは異なる専門分野を持った方々にも評価いただけることが総合政策学部としての醍醐味だと思っています。来年以降は、表現力や伝え方を工夫し、さらにレベルアップしていきたいと思います。

 


1 プロジェクト奨学金 学生ならではのアイデアや企画、調査計画に対してそれらを具現化できるような支援として2014年度から新たに設立された総合政策学部独自の奨学金です。研究成果は総合政策学部主催の研究発表の場、「リサーチフェスタ」で発表され、年度末に「プロジェクト報告書」としてまとめられます。