総合政策学部

総合政策学部4年生の千葉稜弥さんと加藤健太郎さんが“第3回学員経済学会論文賞”で最優秀賞を受賞しました

2020年11月02日

            賞状と楯

第3回学員経済学会論文賞1で最優秀賞を受賞した、総合政策学部国際政策文化学科4年生の千葉稜弥さんと政策科学科4年生の加藤健太郎さんにお話を伺いました。
中村周史研究室で経済学と統計学
を学んでいる2人が「日本における子どもの貧困の是正に向けた政策提言」というテーマで論文を発表しました。

Q この研究テーマにしたのはなぜですか。
テーマはゼミ内で案を持ち寄り、その中から決めました。その際に子どもの貧困問題は実感こそしにくいが深刻な問題であることや、質の良いデータが入手可能かどうかを考えて選択しました。

Q 論文作成の流れを教えてください。
まず作成したテーマに基づいて、情報を集めることに取り組みました。そもそも子どもの貧困の定義やその問題性を再確認することや、過去や現在の政策を調べました。この過程で多くの政府の資料や先行研究を読まなければならず、想像以上に時間がかかりました。次に過去に行われた先行研究から、未だ明らかになっていない点を見つけ、論文の分析対象を定めました。ここまで整理できてやっと本文の前半部分の執筆を開始しました。その後、データの分析を行いましたが、すぐに結果が出るわけではなく、何度も繰り返して結果を得ました。最後に分析の結果から政策的な示唆を考え、それらを論文としてまとめました。

Q 今回の論文を作成した上での反省点や改善点はありますか。
初めての論文執筆だったこともあり、時間の見積もりに失敗したことが大きな反省点です。子供の貧困に対する現状の分析や、過去の研究を整理するのに時間をかけすぎてしまい、データの分析を行う時間が十分には取れませんでした。より良い結果を求める時間を次の機会には作りたいと思います。

Q 卒業までの残り数か月間でやっておきたいことを教えてください。
第一に、卒論の完成度を高めることに注力したいと考えています。論文作成自体は2度目となるので、前回学んだ知恵を活かしてより良い論文にできるよう努めたいと思います。また、興味のある分野の学習に時間をあてられるように計画しています。例年よりできることが限られていますが、悔いなく卒業できるように工夫していきたいです。

 


 1 学員経済学論文賞 中央大学学友会学術連盟経済学会に在籍していた卒業生で組織されている学員経済学会支部(会長 飯島大邦 中央大学経済学部教授)が設けている論文賞。