総合政策学部

総合政策学部教授 実積寿也が『通信産業の経済学 R1』を刊行しました

2019年10月09日

総合政策学部教授 実積寿也(じつづみ としや)が『通信産業の経済学 R1』を刊行しましたのでご案内いたします。

 

  • 単行本(ソフトカバー): 356ページ
  • 出版社: 九州大学出版会 (2019/10/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4798502642
  • ISBN-13: 978-4798502649
  • 発売日: 2019/10/10

 

内容紹介

本書は、基本的なミクロ経済学の知識を有する読者を対象に、通信産業やネットビジネスの経済学的な特質についてとりまとめたものであり、前著『通信産業の経済学2.0』の内容を現行化するとともに、発展を続けるインターネット業界に関連する議論をさらに充実させたものである。

全体は四部から構成され、第1部 (通信と政府の役割) において、本書の理解のベースとなる経済理論を復習するとともに、特殊な財である情報財の特質について学ぶ。第2部 (通信サービスの経済特性) では通信産業の需要面・供給面における特殊性を解説する。第3部 (通信市場と規制) では、1985年の市場開放から35年を経て、徐々に、しかし大胆にその方向や手法を変化させてきた通信市場に対する介入政策の理論的背景について説明している。第4部 (通信産業からネット産業へ) では、ネットワーク整備、ネットビジネス、デジタルトランスフォーメーション、ネットワーク中立性といった新たな話題について分析を加える。

技術進歩が著しく速い通信分野を取り扱う本書では、取り上げた具体例が陳腐化するスピードは極めて速い。本書が前著に引き続き、通信経済学という分野に対する読者の知的好奇心を少しでも掻き立て、広大なネットビジネスを進む道標となることを期待したい。

 

総合政策学部教授 実積寿也の専門は、通信政策、通信経済学、インターネット政策です。

研究者プロフィール