総合政策学部

授業科目「プロジェクトマネジメント」の受講者で構成されたグループ「suisan.」が、八王子学生CMコンテストで奨励賞を受賞しました

2019年03月14日

左から、小野隼史さん(4年)黒川大成さん(3年)藤谷美緒さん(3年)

2019年1月27日(日)、八王子市学園都市センターにて、「八王子で暮らす」をテーマとして、学生が八王子市の魅力を30秒の動画CMにした作品を制作、発表する「平成30年度八王子学生CMコンテスト」(大学コンソーシアム八王子主催)が開催されました。上映会では24の作品が上映され、総合政策学部の村田雅之教授が担当する「プロジェクトマネジメント(プロセスマネージメント)」の受講者で構成されたグループ「suisan.」(藤谷美緒さん(3年)、遠藤那夏さん(3年)、石渡健治さん(3年)、黒川大成さん(3年)、今村音々さん(3年)、田浦直哉さん(3年)、小野隼史さん(4年))が、作品名「愛ある自虐」で奨励賞を受賞しました。受賞作品は都心大型ビジョンなどで放映される予定です。

 

プロジェクトの統括をした藤谷美緒さんと演出・台本・編集をした黒川大成さんにお話しを伺いました。

 

―CMコンテストに応募するまでの経緯をお聞きします―

黒川:CM制作は、村田教授が担当する授業「プロジェクトマネジメント(プロセスマネージメント)」の一貫として行いました。時間割が水曜日3時限(水3)だったためグループ名が「suisan.」となりました。「プロジェクトマネジメント(プロセスマネージメント)」は、後期9月から開始され、15回ある授業の最初は座学で、外部からプロジェクトマネジメントに関わる一流のゲストスピーカーに来ていただき全般的なプロジェクトの組み立て方の講義を受け、目的・過程・リスク管理など基本となるものを教えていただきました。また、村田先生からは映像の見え方による効果の違いなどを教えていただき、とても面白い内容でした。前半の授業を踏まえて、PBL(プロジェクトベースドラーニング)の成果物として八王子学生CMコンテストに応募することになりました。

 

―CMの制作プロセスについてお聞きします―

藤谷:11月中旬に八王子学生CMコンテストに応募することを決め、12月から本格的にCM制作に入りました。応募の締め切りが1月上旬だったため、制作は大体1か月と短い期間でした。1週間に1度授業で集中して意見を出し合い進め、絵コンテを描き、どういう撮影を行うかを決めていきました。撮影の許可が必要か事前に調べたり、機材を総政のシステム管理室から借りたり、撮影をするまでには色々な準備が必要でした。撮影は、台本がありメンバーの遠藤さんと田浦さんが演者となり、今村さんがカメラを担当し、その後、黒川さんが自宅や演習室でソフトを使い編集を行いました。出来上がった作品は、小野さんが直接大学コンソーシアム八王子事務局に提出をしました。しかし、提出後に、テロップ等の間違いが見つかりました。ギリギリまで修正作業を行い、締め切りの1時間前に、再提出しました。締め切り直前の修正だったことや、編集作業以外にもやらなくてはいけないことが時期的に重なっており、とても不安で荷が重く感じました。でも、自分たちの為に誠実に丁寧に指導してくださった先生に恩返ししたい一心で、何とかやりきりました。

CM撮影風景(JR八王子駅にて)

―作品名「愛ある自虐」についてお聞きします―

黒川:過去の作品を見て、穏やかな音楽を流し、のどかな風景を写し、名物を食べ、八王子のいいところをアピールする作品が多いような気がしました。それとは別の切り口で、普段みんなが言っているようなことを、そのまま取り上げてみようと考えました。八王子の人は、よく地元について「都心より寒い」とか、「坂が多い」など、結構自虐を言います。ただ、それはきっと愛着があるから言っているだけで、本当に嫌ならば引っ越せばいいだけのこと。実際に市政世論調査を調べたところ9割近くの人が「住み続けたい」と思っていると報告されており、“八王子市民はツンデレ”、というところが、表現できたらおもしろいと制作を進めていきました。初めは自虐だったので、最後のシーンは保険のCMのように笑顔で穏やかに終わらせました。他の作品とは異なったテイストが、審査委員に評価してもらえたのかもしれません。

 

―今後の進路についてお聞きします―

黒川:中学生の頃から動画を投稿してきて、今回も演出・台本・編集をやらせていただきました。やはりメディアを扱う職業に興味があります。また、やってみたいのは広告代理店でクライアント向けのコンペに参加することです。まずはインターンシップに参加できるよう活動しています。

藤谷:就職と進学でどちらにするか検討しています。就職するなら地元に戻ることを考えていますが、大学院に進学するなら、日本国内の動物殺処分に疑問があるので、海外の動物保護制度や法体系について研究していきたいと考えています。

 

今後とも、学生の活動に温かなご支援をよろしくお願いいたします。