総合政策学部

「能における日本とインドの関わり」をテーマに「総合政策概論」の授業が行われました

2017年07月21日

シテ方金春流能楽師の中村昌弘先生

総合政策学部の1年次必修科目「総合政策概論」は、新入生に「総合政策とは何か?」を理解し、今後4年間の自主的な学びへの出発点とすることを目的としています。

 

7月5日(水)は、総合政策学部の「文化系」分野教員である、保坂教授、黒田教授、加藤教授の3名のコーディネーターによって「能における日本とインドの関わり」をテーマに講義を行いました。ゲストスピーカーには、本学法学部卒業生で、シテ方(かた)金春(こんぱる)流能楽師の中村昌弘先生を迎え、能の中でも最も古い形を残すといわれる金春流の演目「一角仙人」(いっかくせんにん)をご紹介いただきました。

能面についての解説

喜劇でもある「一角仙人」の出典は、仏教経典の解説書として有名な『大智度論』(だいちどろん)などに見られます。インド文明は、アジア各地、そして日本の芸能にも影響を及ぼしました。

 

中村先生の指導の下、学生全員で「高砂」(たかさご)の一節を声に出して謡い、能独特の所作を立ちあがって自ら体験することで、教室に一体感がうまれ、活気ある講義となりました。日本文化のルーツを知り、学ぶことは、国際交流の助けとなります。総合政策学部の幅広い分野の学びを提供する「総合政策概論」は、グローバル世界で活躍するための視野も育てます。