総合政策学部

総合政策学部准教授・宮下紘の『プライバシー権の復権』が日本図書館協会の選定図書に選ばれました。
また同書は第31回電気通信普及財団賞(テレコム社会科学賞)を受賞しました

2016年04月18日

総合政策学部准教授・宮下紘の専門分野は憲法です。

 

このたび、『プライバシー権の復権―自由と尊厳の衝突―』が第2964回日本図書館協会選定図書に選ばれました。また、第31回電気通信普及財団賞(テレコム社会科学賞)を受賞いたしましたのでご案内いたします。

 

この賞は、電気通信分野において権威ある賞で、情報通信について社会科学的観点から追究する優れた著作・論文に授与される賞で、ここ15年で法律系書籍の受賞は2件となります。プライバシー権という古くて新しい概念に関わる欧米の議論を鋭く分析していることが評価されての受賞となりました。

 

【タイトル】 プライバシー権の復権
【著者】宮下紘
【出版社】 中央大学出版部
【ISBN】 978-4-8057-0731-9
【概要】 プライバシーが理論においても実務においても危機にさらされている。本書は、プライバシー権を世に生み出したブランダイスのプライバシー権にさかのぼって、アメリカとヨーロッパにおけるプライバシー権の哲学の違いを自由と尊厳の対立軸に炙り出す。筆者の内閣府個人情報保護の担当官としての経験を活かして、実務に活かすことのできるプライバシー権を理論的に構築する。ビッグデータやモノのインターネットの到来により、大量のデータが氾濫する大海原を航海するためのプライバシー権の羅針盤を示す。

日本図書館協会選定図書

日本図書館協会の図書選定事業は公共図書館・学校図書館・公民館図書室などの読書施設に図書情報を提供することを目的としています。戦後間もなく新刊図書情報が乏しい、1949年から図書館に新刊情報という性格と共に、公共図書館に備える図書の選定に参考となる書誌情報を、発信してきておりました。 現在は、年間6万点にも及ぶ新刊書籍の中から、図書館がどの本を蔵書として選ぶかを決める図書の選択は、図書館にとって最も重要な仕事であり、子どもたちに大きな影響を与えるだけに非常に大切です。
協会の選定図書は、選定委員約50名が、実際の書籍を一冊一冊に必ず目を通し、選択されたものです。

(日本図書館協会ホームページより)

電気通信普及財団賞

電気通信普及財団賞は昭和60年度より情報通信技術の普及、振興を目的に、情報通信における社会科学的又は工学技術的観点からの優れた著作や研究論文を表彰しております。同賞では若い研究者に対する奨励を重視し、社会人部門では個人あるいは少数グループによる研究成果を主な対象としています。

(公益財団法人 電気普及財団ホームページより)