父母連絡会

【支部活動報告】吹奏楽部定期演奏会を鑑賞して(埼玉県支部)

2015年02月03日

 埼玉県支部は12月7日(日)、府中の森芸術劇場で開催された中央大学吹奏楽部第57回定期演奏会の鑑賞に行ってまいりました。当日は冬晴れの暖かい日和で、多くのお客様が足を運ばれました。
 プログラムは2部構成で、第1部は吹奏楽作品を多く手掛けているアメリカの作曲家、バーンズ作曲の「交響的序曲」に始まり、ルディン作曲の「詩のない歌」、ギリングハム作曲の「ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス」でした。1曲目は音楽監督兼指揮者の大和田雅洋氏による指揮、2曲目、3曲目は学生指揮者による指揮で演奏されました。特に2曲目の「詩のない歌」ではハープと共に波のようなうねりを感じさせるサウンドが印象的でした。
 第2部は、すべて大和田氏指揮による演奏で、1曲目はジェイガー作曲の「エスプリ・ドュ・コール」、2曲目はメリロ作曲の「天使のささやき」、そして最後の曲はストラヴィンスキー作曲の組曲「火の鳥」というプログラムでしたが、やはり何と言っても「火の鳥」が圧巻でした。不気味で恐ろしいカスチュイ王、神々しく美しい火の鳥が舞い降りてくる様、イワン王子と魔王の対決が目に浮かぶような素晴らしい演奏でした。
 創部以来29回出場している全日本吹奏楽コンクールで14回金賞を受賞、また、アンサンブルコンテストでも素晴らしい成績を収められている方々の演奏は、その都度世代が変わるとは言え、さすがだなという感想を持ちました。それは、学業の傍ら、部の企画、運営を学生たちが自主的に行っており、限られた時間の中で1人1人が「音楽家」となることをモットーに工夫しながら練習を重ねてこられたたまものだと思います。そこから、いわゆる「中大サウンド」と呼ばれる伝統的なサウンドが生まれているのだということを実感いたしました。
 12月の気ぜわしい時期でしたが、豊かな時間を過ごさせていただきありがとうございました。
(北村文子会計幹事)