経済学研究科
新入生にむけた「リサーチ・リテラシー」が開講されました
2019年05月08日

リサーチ・リテラシーの授業風景
2019年4月3日に、新入生のための授業、「リサーチ・リテラシー」を開講しました。
「リサーチ・リテラシー」は、大学院生としての研究活動に必要な基礎的研究遂行力を 身につけることを目的とした基本科目です。
経済学研究科委員長の阿部正浩教授を中心とした5名の講師が、6つのテーマ「研究倫理」「学術情報リテラシー」「アカデミック・リーディング」「アカデミック・ライティング」「プレゼンテーション」「統計リテラシー」を、14回にわたって講義しました。
実施された授業の概略は以下の通りです。
授業内容
研究倫理 |
1 |
「Aprin eラーニングシステム」の「人文系研究者標準コース(5単元)」の講評 1)公的研究費の取扱い 2)研究活動における不正行為 3)盗用 4)共同研究 5)ピア・レビュー |
学術情報リテラシー |
2 |
情報の種類と情報リテラシーの必要性、書籍や雑誌論文の探し方(国内)、新聞、電子ジャーナルの探し方(国内) |
3 |
新聞データベース(海外)ほか専門データベース、資料の引用、文献リストの作成、書籍や雑誌論文の探し方(海外) |
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アカデミック・リーディング |
4 |
クリティカル・リーディング(問題の発見)、パラグラフ・リーディング、書誌・学術論文・新聞の読み方(日本語)、書誌・学術論文・新聞の読み方(外国語)、図表の読解法 |
5 |
論理的思考の獲得(論理トレーニング)、査読付論文の査読結果に対するリプライ方法 |
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アカデミック・ライティング |
6 |
学術論文や研究ノートとは、学術論文・レポートの作成に必要な論理的思想 |
7 |
構成の組み立て技法、要約・引用の作成方法、図表の作成方法 |
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8 |
参考文献の作成方法、推敲・校正の技法 |
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プレゼンテーション |
9 |
論理的に話す技術の獲得、ディスカッションに必要な作法と技術、プレゼンテーションに必要な作法と技法 |
10 |
ディベートに必要な作法と技法、ICT技術を使用したプレゼンテーションソフトの活用法 |
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統計リテラシー |
11 |
統計調査の特徴と統計データの探し方 |
12 |
統計データの読み方 |
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13 |
統計データの加工の方法と統計資料の作り方(グラフの作成等) |
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14 |
統計データの活用の仕方(統計データ分析の基礎) |

プレゼンテーション講座を行う阿部正浩委員長
授業は、専用のeラーニングシステムを使用し研究者としての倫理や規範等を習得したり、図書館で実際に端末を使用し検索したり、グループセッションも多く取り入れられたことにより、初めて受ける大学院の授業に緊張した面持ちであった新入生たちも、しだいにクラスの雰囲気にも慣れ、熱心に講義に耳を傾けていました。