ビジネススクール

フィールドラーニング(戦略1)においてメジャーセブンス株式会社 小島高則代表取締役による講演を実施

2025年07月02日

2025年6月15日(日)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム 「フィールドラーニング(戦略1)」(担当 竹田陽子教授)において、メジャーセブンス株式会社 小島高則代表取締役による講演「音楽業界の構造変化: エンタメ市場との相関関係現状と今後」を実施しました。

●概要

小島代表取締役は、ヤマハ株式会社で電子楽器、音響機器の企画・開発・マーケティング・営業に従事された後、2023年に音源制作、ライブ制作、イベント企画制作、楽器・音響業界の経営コンサルタント業を営むメジャーセブンス株式会社を起業されました。楽器・音楽業界における長い経験に基づく知見を持っておられます。
講演では、音楽エンターテイメント市場の動向、シンセサイザー、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、DAW(Digital Audio Workstation)など近年のテクノロジーの進化と音楽制作環境の変化、ボカロP(ボーカロイドで楽曲制作をするアーティスト)の出現、音楽流通の変化などが解説されました。受講生との質疑応答の中でもテクノロジーの変化が今後の音楽業界に与える影響について活発に議論されました。

●受講生の感想(一部抜粋)

・小島様の講演は、日本の音楽エンタメ業界の変遷と最新動向を大変分かり易くご説明いただき理解が深まった。ライブ産業が伸びている状況と理由は勉強になった。また、DTMという言葉も知らなかったため需要増加も含めて勉強になった。

・ライブからDAWまでの流れが非常にわかりやすかったです!

・本日の小島さんの講演は圧巻でした。フェスの話とボカロの話は面白かった。フェスはもう飽和状態化かもしれないが、まだまだ元気よく運営していくし、すぐに無くなるものではないので、収益としても安定性があるのではないか?ボカロはYOASOBIや初音ミクの登場で今後の市場の広がりはものすごいのではないかと感じた。様々な音も作れるのも魅力。ここに関しては更なる変革が期待される市場なので、楽しみにしています!

・小島様の講演は、音楽業界のデジタル革新と構造変化について、実例を交えながら詳しく解説されていたため、従来の制作・流通モデルが大きく変貌している現状を理解できました。シンセサイザー、DTM(Desk Top Music)、ボーカロイドなど新技術の影響や、グローバル市場展開、著作権課題にも触れ、未来への展望と現実のチャレンジを鋭く浮き彫りにした印象的な講演でした。「音楽普及の思想」を根底に持ちながら、楽器・音響産業の新たなチャレンジに取り組む姿勢は、今後の音楽業界の発展に不可欠であると感じました。

・本日は、音楽業界に関する貴重なお話を伺うことができ、大変有意義な機会となりました。特に、シンセサイザーが日本の音楽史の中で果たしてきた役割や、その歴史的背景についてのお話は非常に興味深く拝聴しました。また、各種フェスが音楽業界において重要なコンテンツとなっている現状についても理解を深めることができました。 そのうえで、DTMの発展が子どもたちと音楽との接点にどのような変化をもたらすのか、また、これまでライブハウスを出発点としてきたロックバンドなどのアーティストの登場に、どのような変化が生じるのかといった点についても関心が高まりました。こうした視点を踏まえ、今後の音楽業界の未来についてさらに考えてみたいと思います。
 

●CBSについてもっと知りたい方へ

フィールドラーニングは、現実の企業を事例とし、受講生一人一人が経営者の立場に立って課題を発見し、それに対する戦略を構築し,実行するためのアクションプランまで作り上げる実践的なプログラムです。2025年度は、楽器流通の島村楽器株式会社に寄付講座としてご協力をいただいています。島村楽器の役員、各分野の部課長クラスの社員もディスカッションに参加しています。受講生は、社員だけでは発想できないような新しさがあり、かつ、各種ステークホルダーにとって適切な価値を提案することを目指します。

フィールドラーニングについては、以下のリンクをご覧下さい。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/#link02_02 

CBSのMBAプログラムのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/