ビジネススクール

知識創造戦略論にて株式会社セブン‐イレブン・ジャパン取締役執行役員オペレーション本部長の飯沼一丈氏による講演を実施

2024年01月25日

●概要
2024年1月13日(土)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム発展科目「知識創造戦略論」(担当:遠山亮子教授)において、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン取締役執行役員 オペレーション本部長の飯沼一丈氏をお招きし、講演を実施しました。

「セブン‐イレブン・ジャパンの店舗力」と題した講演では、セブン‐イレブンの強さを商品力、出店戦略、単品管理、コミュニケーションの観点から語っていただきました。少子高齢化など変わり続ける環境の中で、どのように加盟店オーナーを始め店舗で働くすべての従業員と本部がともに知識創造を行い持続的に成長していくかについて、ユーモアと熱情を込めてお話いただきました。また、創業50周年を迎えたセブン‐イレブン・ジャパンが、欠くことのできない社会インフラとなったコンビニエンスストアチェーンとして、次の50年に向けて社会に何を提供してくのか、どのように持続的な経営を行っていくのかについてもお話いただきました。参加した受講生との質疑応答も活発に行われ、受講生にとっては多くの気づきを得るとともに、自組織においてどのようにすべての組織メンバーを巻き込んで「楽しく」働き、価値創造を行っていくかを深く考える機会となりました。

●受講生の感想

セブン‐イレブン・ジャパン社が、コンビニエンスストア業界において圧倒的な首位にいる背景が伝わる内容でした。

ビジネスケースで学んだ後にご講演を聞き、学びが深まりました。人が前向きに楽しく働くために自律性が必要なことを強く感じました。

名実ともに国内トップのCVSチェーンにおいて、対面(あるいはこれに準ずる)コミュニケーションをとりわけ重視するなど、ある意味で非常に原始的な取組みを愚直に継続され、その経験を企業哲学として蓄積されていることに、新鮮な感動を覚えた。このような取組みは、現代企業における「共同化」の模範ともいえるし、このことが、セブン‐イレブンに入店したときに感じる、不思議と温かみのある雰囲気にもつながっているように感じられた。そして何より企業活動の原点は、人と人との関係性にあるのだということに改めて気づかされた。

セブン‐イレブン・ジャパン様の組織的知識創造においては、「良質な場と良質なコミュニケーション」が中心にあるように感じました。多様性を体現する形で、様々な接点を生み出し、場を作る。皆が当事者として関わり、自身の領域を超えて意思を持ち、感性・感覚・感情までもが共有されていると感じる、多くのエピソードが印象に残りました。

加盟店、エリア、ゾーン、本部、それぞれの接点において意図的にコミュニケーションの場を作り、それらが良き場となり、SECIが回り、綜合されスパイラルアップされていく様子がよくわかりました。それをセブン‐イレブン・ジャパンとして狙って施策を打ち、推進していくことでさらに良い循環に繋がっているのだと理解しました。そして、どうせなら楽しくやろうというお言葉、とても大事なことだと思います。非常に参考になりました。ありがとうございました。

講演を拝聴してもっとシンプルに価値創造のための知識創造を考えて行かなければならないと感じました。やはり商品力、サービスの品質は普遍的な価値であり、そこに徹底して拘るべきであること、ここが価値創造をしていく上で絶対外してはいけないポイントであると痛感しました

●CBSについてもっと知りたい方へ
「知識創造戦略論」は、企業経営を現在「もっとも重要な経営資源」と考えられている「知識」という視点からとらえ、知識とは何か、その獲得、創造、蓄積、活用にはどのような組織と戦略とリーダーシップが必要かを学ぶ科目です。講義においては知識創造経営を行っている企業としてセブン‐イレブン・ジャパンのケースを取り上げており、飯沼氏の講演はケースについてさらに深く学び、知識創造経営の実践について考える機会として受講生に提供されています。

CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/

今回の講義は、南甲倶楽部のご高配により実現しました。南甲倶楽部は中央大学出身の経済人による交流会であり、中央大学ビジネススクールは設立時より南甲倶楽部より多大なるご支援を頂いています。

南甲倶楽部の詳細は、以下のリンクをご覧ください。
https://nanko-club.jp/