経済学部

経済学部OBが登壇!JICAボランティアセミナーが開催されました

2023年12月5日、多摩キャンパスのグローバル館で「JICAボランティアセミナー」が開催されました。

最初に、経済学部教授の林光洋から開会のあいさつがありました。JICAボランティアセミナーを多摩キャンパスで初めて開催したのは2010年度で、それ以降、コロナ禍などで実施できない年を除き、年1回の恒例のイベントとして継続して実施しているそうです。林ゼミの卒業生は、この日の講演者である伊藤学さんを含めすでに3人がJICA海外協力隊(青年海外教協力隊)の隊員として途上国での活動を終えて帰国しており、現在、2人が派遣中であり、さらに1人が試験に合格し、2024年秋からの派遣を目指して準備中であるとのことでした。会場に集まった60人を超える学生たちに向けての「このセミナーから刺激をもらい、何らかの形で国際協力にかかわりたいと思ってほしい」というメッセージで林のあいさつは終わりました。

 

その後、青年海外協力協会の小平直人さんから、青年海外協力隊の隊員としてアフリカのザンビアへ赴任したご自身の経験とともに、JICAとJICA海外協力隊についての説明がありました。英語力の基準といった応募要件や、隊員への派遣前研修の内容、任地でのサポートの具体例など、JICA海外協力隊への参加を考える学生にとって非常にためになる内容でした。

 

続いて、この日のメインのプログラムとして、経済学部OBの伊藤学さんからの講演が行われました。伊藤さんは中央大学附属高校から経済学部国際経済学科に進学し、林光洋ゼミで学ばれました。卒業後は都内の高校で教鞭をとっていましたが、「キラキラとエネルギーを放つ高校生たちに触発されたこと、そして、林先生から「国際協力を志したのであれば一度は現場へ行ってみよう!」と学生時代から言われていたことでJICA海外協力隊への参加を決めた」ということです。

小学校教育支援という職種で赴任したアフリカのガーナでの暮らしぶりや仕事について、現場であるいくつかの小学校の写真を映しながら、具体的な説明をしてくださいました。現地の子どもたちが理科の授業の実験でペットボトルロケットに興じる動画も見せてくださいました。

講演後は何人もの学生が手をあげ、現地で感じた日本とのギャップ、困難だったこと、はたまたうれしかったことといった、伊藤さんと小平さんの個人的な感想について質問をしていました。学生たちは、具体的なイメージを持ち、自分がJICA海外協力隊の隊員として途上国で活動できるのかということを考えようとしていたのかもしれません。

最後に、この日参観に来ていたJICA本部の青年海外協力隊事務局事務局長の橘秀治さんがお立ちになり、ご自身のキャリアを例に、JICA海外協力隊から帰国した後のキャリアの積み方やJICA社会人採用などについてお話しくださいました。橘さんが本学経済学部のOBであるということを明かすと、会場からは驚きの声が聞こえました。

入り口に用意されていた資料が足りなくなるほど盛況で、また幾人かの学生はセミナー終了後も残り、伊藤さんたちに対して追加の質問をしていました。この日参加していた学生たちの中から未来のJICA海外協力隊の隊員が生まれるかもしれません。