法学部

成澤文京区長による特別講義を開催しました

2025年08月07日

特別講義を行う成澤文京区長


7月17日(木)、地元・文京区の成澤廣修(なりさわ・ひろのぶ)区長をお迎えして、特別講義を行っていただきました(地方政府論1の公開授業)。そのあらましを紹介します。

テーマ:「区政の現場からみた『文の京』の現状と課題」
〇文京区では、子育て世代の転入等によって人口は増加しており、予算額も増えている。
〇文京区では、多様な主体とのまちづくりを進めている。
大学との連携として、このキャンパスにも区民向け施設を併設しているが、順天堂大学との元町ウェルネスパークや、ふるさと納税を活用した大学の地域貢献事業を始めた。
〇子ども・青少年施策として、「中高生の秘密基地」として青少年プラザ(b-lab)を開設した。
2017年から始めた全国初の「こども宅食」は、定期的な食品等の配送をきっかけとして子育て家庭に伴走する事業で、今年は804世帯に配送する予定だ。
〇文京区職員は20歳代が32%、女性が52%と、若手も女性も男性も活躍している。
区では「課題に気づき、解決に向けて自ら考え行動できる、改革志向の職員」をめざしている。

後半には、学生の質問にも答えていただきました。たとえば……
Q:区の施策を考える際に、他の自治体の取組みを参考にすることはありますか?
A:もちろんある。施策に著作権はないので、いいアイディアがあれば取り入れる。
Q:区長さんが学生時代に大切にしていたことは?現在の仕事に役立った経験は?
A:政治の道を考えて、ラジオ局(報道局)の泊まりのバイトと、国会議員と一緒に暮らす学生秘書をやった。
    で、25歳に区議会議員選挙に立候補し当選した。到達点をイメージしていなければ到達するはずがない。目的を決めてロードマップを描くことが大事だ。

参加者からは、「区長さんのお人柄や、歩んできた経歴にも驚き、感動した。
自分もこの学生時代を無駄にせず、将来のことを考え、なにか行動に移せたらと強く思う。」など、感銘を受けたというコメントが多数寄せられました(終了後のrespon回答より)。
公務ご多忙の中で、中大生のために貴重なお話をいただいた成澤区長に感謝申し上げます。

法学部教授 礒崎初仁