法学部

2019年度法廷傍聴会を実施しました

2019年11月07日

 2019年10月31日(木)、霞ヶ関の東京弁護士会館にて、2019年度「法廷傍聴会」が開催されました。この催しは、本学法学部もしくは法科大学院を卒業し弁護士となられたOB・OGによる「中央大学法曹会(以下、『法曹会』)」と法学部が合同で開催しているイベントです。

内容は東京地方裁判所において刑事裁判を傍聴し、その事件の内容や裁判の進行等について現役の弁護士の先生から解説いただき、質疑応答を行うというものです。今年度は24名の法学部生が参加いたしました。また、法曹会からは現役弁護士6名の方にご協力いただきました。

 午前9時に弁護士会館に集合した学生は、法曹会の弁護士6名の自己紹介のあと、弁護士の引率のもと、4班に分かれて東京地方裁判所において刑事事件の裁判傍聴を行いました。午前11時前後に傍聴を終えて弁護士会館に戻り、班ごとに法曹会のご厚意でご用意いただいた昼食を摂りながら、引率の弁護士から「先ほどの裁判の論点は何か」「裁判長の発言にはどのような意味があるのか」「今回の争点と今後の裁判の行方はどのようなものになるか」といった解説が始まりました。学生からは、初めのうちはぽつりぽつりとしか質問が上がりませんでしたが、食事が進むにつれだんだん活発な議論が交わされるようになり、弁護士が更なる解説を交えて答えるといった光景があちこちで展開されました。実務を経験した弁護士による実際の刑事裁判の解説は、普段大学で講義を受ける学生にとって新鮮な経験となったことでしょう。

 また法廷のこと以外にも、大学生活や将来の進路希望など様々な事柄について、弁護士や学生同士で話し合い、大変充実した時間を過ごしたようでした。また、同じ法曹を志望する学生同士の繋がりも出来たようです。将来にわたって共に切磋琢磨し、精神的な拠り所になることでしょう。

 今回も開催に向けてご尽力いただいた中央大学法曹会の先生方には、この場を借りて、厚く御礼申しあげます。

 

 中央大学法学部では、法曹育成について今後もより一層の施策を実施してまいります。ご理解とお力添えと賜りますようお願い申しあげます。