経済学部

経済学部教授 伊藤篤が国際学会CANDARにて最優秀論文賞を受賞しました

2025年11月25日〜28日に開催された国際学会CANDAR(コンピューティング・ネットワークシンポジウム)において、経済学部教授の伊藤篤が参加した共著論文がBest Paper Award(最優秀論文賞)を受賞しました。

論文について

■タイトル
Acoustic Signal-Based Binary Classification for Brick Wall Inspection by Hammering Test
(レンガ構造物の打音検査研究)

■著者
Nishchal Acharya, Prabhat K.C., Sajan Maharjan, Prabhat Bhatta(トリブバン大学)
Masafumi Koike, Masako Saito(宇都宮大学)
Katsuhiko Hibino(株式会社ポート電子)
Atsushi Ito(中央大学)

 

伊藤篤先生コメント

現在、科研費の研究テーマとして実施している、ビルディングなどのコンクリート構造体の隠れた亀裂などを発見するための打音検査に関する研究開発の成果を、レンガづくりの建物に応用したものです。
新しく開発したアルゴリズムにより、90%以上の認識率を達成したことが評価されました。

この研究は、2025年度前期の研究促進期間に、滞在先のネパール(カトマンズ)にあるトリブバン大学のNishchal Acharya先生および学生3名と共同で実施したものです。
ネパールの建物の多くはレンガで作られていますが、経年変化で隙間ができたり、そもそも、施工が良くないため隙間が多いなどの問題があります。また、ネパールは地震が多く、近年では、2015年に大きな地震があり、レンガの建物に被害が出ました。このため、次の地震にそなえるとともに、なかなか進まない先の地震による建物の被害程度の推定のため、レンガ構造物の検査技術が求められており、この研究は、それに応えるものです。

なお、トリブバン大学のNishchal Acharya先生は、11/17〜12/7まで、研究者交流計画の枠組みを利用して、多摩キャンパスに滞在しています。