基幹理工学部
基幹理工学部主幹の挨拶
上野 祐子 基幹理工学部主幹
中央大学基幹理工学部は、本学が一貫して掲げてきた建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」を礎に、社会に真に役立つ理工系人材を育成するために新たに設立した学部です。これまで理工学部として積み重ねてきた伝統を受け継ぎつつ、今後加速度的に変化する時代に応えるべく再編されました。基礎を究めて社会に活かすという私たちの使命が変わるものではありません。
本学部は、数学科、物理学科、応用化学科、生命科学科の4つの学科から構成され、理学・工学の根幹をなす数学、物理、化学、生物をしっかりと学びます。人工知能やデータサイエンスの進展、医工連携や環境・エネルギー問題など、今日の課題はますます高度化・複雑化しています。こうした時代に本当に求められるのは、流行の技術を追う力だけでなく、それらを支える揺るがない基礎学力と本質を見抜く力です。基幹理工学部では、その土台を確実に身につけることを目指します。
特色のあるカリキュラムとして、自然科学の基礎に加え、情報処理技術、技術者倫理、プレゼンテーション能力など、社会で活躍するための素養も体系的に修得します。各分野の最先端で研究を行う教員が丁寧に指導し、卒業研究では自ら課題を設定し、解決策を構想・実行する力を養います。さらに大学院との密接な連携により、研究開発型人材や高度専門職業人への道も大きく開かれています。
基礎を深く学んだ者は、将来は分野を越えて学際的に活躍できます。例えば、数学を究めた者はデータサイエンスや金融工学へ、物理を修めた者は先端材料や宇宙開発へ、化学や生命科学を深めた者は医薬・環境・食料分野へと、未来は大きく広がっています。本学部は、専門性を核としながらも複眼的な視野を備え、社会の課題に対して自ら問いを立て、解決策を提案し、実行できる人材を育てます。
今後、どのような技術が生まれ、どのような職業が主流になるのかを正確に予測することはできません。しかし、どの時代にも通用する「基幹」を身につけた人材は、常に社会から求められます。基幹理工学部は、皆さん一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、未来を切り拓く力へと育てる場です。理工系の学びを通して社会に貢献したいという志ある皆さんの挑戦を、心よりお待ちしています。












