基幹理工学部
生命科学科
生命科学科における卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)
1.生命科学科において養成する人材像
博物学を含めた基礎生物学の知識から遺伝子工学、先端医療などの最新技術までを網羅した幅広い教育と、国際的にも評価される研究活動を展開し、学生がこれらに参画することにより、高度な専門性をもつ職業人、すなわち、人類が直面している諸問題の解決に、生命科学の観点から貢献できる有能な人材を育成する。
2.生命科学科を卒業するために身に付けるべき知識・能力・態度
基幹理工学部を卒業するために身に付けるべき知識・能力・態度に加え、生命科学科での学修を通して、以下に挙げる専門性を獲得することを期待する。
1)遺伝子から機能性タンパク質までのセントラルドグマが生命現象の基盤である。この原理を正しく理解し、応用生命科学、遺伝子工学に関わる幅広い分野での提言や、応用展開ができること。
2)すべての生命は、40 億年もの永きにわたり試行錯誤を繰り返してきた進化史の上に成立したものである。これが、共通性と多様性という生命現象独特の特性を支配していることや、生命現象を応用するうえでの長所にも制約にもなっていることを、正しく理解できていること。
3)かつて人類が、自然を大きく攪乱してきたという歴史があったとしても、現在の地球環境が生命によって作り上げられてきたものであるということは、まぎれもない事実である。また、現在人類が直面している環境問題は、人類の生命活動がもたらした結果である。このことを正しく理解し、地球規模で起こっている多様性の変貌、気候変動、エネルギー問題に対して、正しい判断と提言ができること。
4)医療技術においては、ゲノム分析、遺伝子診断、幹細胞創出、さらに遺伝子改変や遺伝子編集の技術が、重要な位置を占めつつある。それらの原理を正しく理解し、斬新な提案ができ、さらに予測される問題点を指摘できる基礎能力をもつこと。
5)科学分野の進展における世界的な競争のなかで、もっとも重要で新しい生命科学分野の情報は、常に英語で世界中に発信されている。グローバルな国際人として、英語を用いた表現や会話の基礎能力を身に付けるだけではなく、専門性の高い論文や報告を読み、理解し、国内外へと再発信できる能力をもつこと。
6)数学、物理、化学、地球科学、情報工学、社会科学、経済学、法学など、どのような科学分野であっても、現在の生命科学との接点をもたないものは存在しない。他分野と生命科学との接点を把握し、それぞれの専門性と、生命科学に向けた多くの応用的な側面とを正しく理解でき、専門的な立場から、共通課題の提案や問題解決に貢献できること。
生命科学科における教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
生命科学科では、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に従って、以下のようにカリキュラム(教育課程)を編成し、これを実施する。
1)遺伝子から機能性タンパク質までのセントラルドグマが生命現象の基盤であることを理解するために、「基礎生化学」「基礎分子生物学」「分子遺伝学」「分子細胞生物学」の専門教育と、基礎実験技術を修得するための「遺伝情報学実験」「代謝生物学実験」「遺伝子工学実験」の実験科目を設置する。
2)すべての生命が、永い進化史の上に成立したものであり、これが共通性と多様性という生命現象の特性を支配しているということを正しく理解するために、「基礎生物学」「植物分子生理学」「進化多様性生物学」「進化学」「分子発生学」、および、実験科目として、「自然史野外実習」を設置する。
3)人類が直面している環境問題や、これからも地球規模で起こることが危惧される生物多様性の変貌・環境汚染・エネルギー問題に対して正しい理解ができるように、「環境応用微生物学」「地球環境・生態学」「環境工学」「生産応用微生物学」「生物環境情報学」「生物資源経済学」、および、実験科目として、「環境生物学実験」「生理・生化学実験」を設置する。
4)医療技術への応用展開を目指して、その原理を理解するために、「生体物質機能学」「代謝生物学」「応用生物学」「エイジング生物学」「ヒトと病気の生物学」「ヒューマンバイオロジー」「脳・神経科学」「免疫学」を設置する。
5)グローバルな国際人として英語を用いた表現や会話の基礎能力を身につけ、また、専門性の高い論文や報告を読み、国内外へと再発信できる能力を得るために、生命科学系の英文に早くから接することのできる科目として、「生命科学英語初級」「生命科学英語中級」「生命科学英語上級A」「生命科学英語上級B」を設置する。
6)他分野との接点を把握し、それぞれの専門性と、生命科学に向けた多くの応用的な側面を正しく理解するために、「バイオインフォマティクス」「タンパク質デザイン」「生体エネルギー論」「動物分子生理学」「バイオテクノロジー概論」、および、実験科目として、「動物生理学実験」を設置する。
7)これらの講義と実験科目をとおして身につけた生命科学の基礎知識と技術を応用し、実際の生物試料を使った新しい研究テーマに挑戦するために、さらにその成果から学問的価値を見いだし、展開させる能力を育成するために、「卒業研究I」「卒業研究II」を必修科目として設置する。指導教員によるきめ細かな個別指導だけでなく、大学院生や研究員など、研究室の仲間との専門性の高いディスカッションにより、また学内外でその研究成果を披露する機会をもつことにより、科学的かつ論理的な考え方に基づいた問題認識と提言を行う能力を培う。












