
総合政策学部教授 青木英孝
2025年6月13日(金)KFB福島放送「シェア!」において、総合政策学部教授 青木英孝のコメントが放送されました。
◆コメント内容◆
いわき信用組合の不祥事について青木は、全容の解明が不可欠であり、未解明の部分も含め、徹底的に事実を明らかにすることが信頼回復の前提であると述べています。失われた信頼は一朝一夕には回復せず、過去の経緯を踏まえると相当の時間と努力が必要だと指摘します。また、第三者委員会の報告書で「類例を見ないほど悪質」とされた今回のケースでは、コンプライアンス意識の浸透、隠蔽体質や閉鎖的な組織風土の是正といった抜本的改革が求められる状況で、後任トップを内部登用することには多くのステークホルダーが疑問を呈するのではないかと述べ、外部人材の登用で組織の刷新を内外に示す必要があると主張しています。さらに、問題が起きた際に経営トップが責任を問われ適切に解任されるか否かは、ガバナンスが機能しているかを判断する一つの基準であると指摘し、信頼再構築には、透明性と厳格な統治体制の確立が不可欠だという見方を示しています。
総合政策学部教授 青木英孝の専門分野は、経営学、コーポレート・ガバナンス、組織不祥事です。