総合政策学部
総合政策学部教授・平野晋が、総務省主催の「AIネットワーク社会推進フォーラム」において、「AI開発ガイドライン案」についての報告をしました
2017年03月29日
総合政策学部教授・平野晋の専門分野は、製造物責任法、サイバー(インターネット)法です。ロボット法やアメリカ不法行為法、英文契約法等を主に研究しております。
このたび平野晋は、欧米の専門家らを招いた国際シンポジウム「AIネットワーク社会推進フォーラム」(総務省主催)(*1)において、「AI開発ガイドライン案の策定に向けて」と題した報告を行いました。

「AI開発ガイドライン案」について報告する平野晋
平野晋は、人工知能の社会的影響に関する総務省の有識者会議において「座長代理」(*2)や「分科会会長」(*3)を務めてきております。その成果は、日本政府の政策(*4)に採用され、さらに日本で昨年開催されたG7通信大臣会合においても、高市早苗総務大臣が国際社会に対しその採用を提案し、賛同を得られたところです。
加えて平野晋は、上記日本の政策提案をパリのOECD(経済協力開発機構)にて先ごろ発表し(*5)、OECDはその採用に向けた検討を始めております。
今回、総務省主催の「AIネットワーク社会推進フォーラム」において、平野晋は、AI開発やAIの利活用について、強い法規制は世の中に有益な開発までもが規制されてしまうという懸念があるため、ソフト・ロー(ガイドラインのようなもの)によって透明性や安全性を提示することの重要性を述べ、そのAI開発のガイドラインが、今後の健全なAIシステムの発展につながることを期待したいと述べました。
なお、このシンポジウムの模様は下記URL日経チャンネル(動画)にてご覧いただけます(*6)。

発表スライド(一部)

高市早苗氏(総務大臣)の挨拶
関連記事はこちら
【2017年3月23日 朝日新聞 東京朝刊 35面】
「AI開発 探るルール 国際シンポに政策担当者・研究者ら」
http://www.asahi.com/articles/DA3S12854833.html
朝日新聞 デジタル(閲覧には朝日新聞 デジタルへの無料登録が必要です)
【2017年3月13日 NHK「かぶん」ブログ】
「AIの暴走防ぐ国際ガイドライン策定へたたき台提示」
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/265221.html#more
(*1) 総務省「AIネットワーク社会推進フォーラム」(last visited March. 27,2017)参照。
(*2) 総務省「AIネットワーク化検討会議」(last visited March. 27,2017)において座長代理に就任。
(*3) 総務省「AIネットワーク社会推進会議」(last visited March. 27, 2017)において幹事および開発原則分科会会⻑に就任中。なお分科会会長としての平野晋の報告内容は、「AI-NW研究開発8原則とロボット工学3原則」(last visited March. 27, 2017)参照。
(*4) 「世界最先端IT国家創造宣言」(H28・5・20 閣議決定)、「日本再興戦略及び骨太の方針」(H28・6・2 閣議決定)
(*5) 新着ニュース/academics/faculties/policystudies/news/2016/11/49945/> (last visited March. 27, 2017) 参照。
(*6) 「AIネットワーク社会推進フォーラム」(総務省主催)動画(日経チャンネル)
http://channel.nikkei.co.jp/businessn/17031314ai/#top
(last visited March. 27, 2017)参照。
※平野晋の講演の模様は、上記トップページより下へスクロールし、(3)【1日目】3月13日(月)《3》を選択。35:54~です。