法学部

宇惠野 珠美

プロフィール

学科学年 政治学科3年
出身地 神奈川県
出身高校 中央大学附属横浜高等学校
趣味・特技 旅行、愛犬と散歩
キーワード 課外活動、やる気応援奨学金
掲載年月日 2023年6月7日
宇惠野 珠美

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

私は高校生の時から「若者が政治や社会に参加しやすい環境を創ること」が将来の夢だったので、大学ではそのために必要な知識を授業でしっかりと学びながら、実践的な活動を行いたいと思っていました。 中央大学には、私の学びたかった政治学やメディアについての講義が充実していること、高校の先生から「中大は伝統のある学校だから、学問の蓄積があるよ」と言われていたこと、他学部履修制度があるので幅広く学べること、「やる気応援奨学金」や「FLP」など、実践的に学ぶための仕組みが多くあることに魅力を感じ、中央大学を選びました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

ゼミの活動です。
1年次では、秋吉貴雄先生の導入演習を履修しました。レポートの書き方や政策の分析の仕方などをみっちり鍛えてもらいました。
2年次では、中島康予先生の政治学基礎演習を履修しました。このゼミは「現代政治理論」の授業と並行して行われたので、一人では理解しづらく難しい政治理論の話も、ゼミの仲間と議論をしていく過程で、楽しみながら理解をすることができました。
3年になった現在は、高橋徹先生の専門演習を履修しています。このゼミでは、メディア関係に関する、自分で決めたテーマについて、完全に個人ベースで、1年間かけて研究をしていきます。ゼミの仲間や先生から指摘をもらいながら、自分の興味のあることを自由に調べることができる、とても素敵なゼミです。私は研究テーマを、「若者が政治や社会に対して意見を持ちやすくなるには〜メディア利用の観点から考察する〜」に据えて取り組んでいます。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

2年次の後期にやる気応援奨学金一般部門を受給し、春休みをかけて、全国の中学・高校の社会科教師10人を対象にインタビュー調査と授業見学を行いました。
内容は、「教師の政治的中立性が、教師が授業で具体的な政治・社会的事象を扱うことを阻んでいるのではないか?」という仮説を立て、教師に対して「時事問題を扱う際に負担に思うことは何か」「政治的中立性をどのように解釈しているか」等を聞いていきました。結果は、少なくとも今回調査の対象とした教師の間では、必ずしも、政治的中立性の観点から、時事問題などの具体的な政治・社会的事象を扱いづらいと感じているわけではなく、むしろ時事問題自体は高頻度で扱われていることがわかりました。ただ、時事問題を使用した授業の中で、生徒に考えさせる、もしくは話し合いをさせる時間をどの程度どのように設けるかに関しては程度の差がありました。一方で、多くの教師が、各々懸命に試行錯誤しながら、「生徒が社会に対して自分なりの意見を持ち、それを表現できるようにする」ための、最適な授業スタイルや発問内容などを模索していますが、そのための授業の実践例やノウハウ、資料等が十分に提供されていないことも感じました。
想定していた仮説と違う結果になりましたが、実際に調べてみないと見えてこないものがあるということを、身をもって学びました。

サークル等の課外活動について教えてください。

私は日本若者協議会という、若者の声を政策に反映させることを目的に活動している団体に所属しています。そこで主に、「こども国会」という、全国の小中学生50名程度を対象に、毎年夏に2日間かけて、社会課題について議論し、政治家に政策提言を行うイベントを開催しています。
また、昨年の夏には1週間、スウェーデンの若者の政治参加に関する取り組みの視察に行ってきました。スウェーデンは社会全体にこどもの意見を尊重する姿勢が根付いており、非常に衝撃を受けました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

いま最も関心を持って取り組んでいることはゼミの課題です。私はゼミで、「若者が政治や社会に対して意見を持ちやすくなることに、メディア利用がどの程度影響を及ぼせるのか」を調べています。中央大学の附属校と連携しながら調査ができないか準備をしているところです。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

大学院に進学し、若者が政治や社会に意見を持ち、表現できるようにするための具体的な教育方法を研究していきたいと思っています。
「こども国会」をはじめとした、若者を対象とした政治系イベントを開催すると、参加者の大半は元から政治に非常に強い関心を抱いている子か、もしくは両親がそういったイベントへの参加に積極的な子です。そうでない子に、参加したくない理由を聞くと、大体決まって「政治や社会のことは詳しくないし、たいした意見言えないから」という声を貰います。政治や社会のことを詳しく知らなかったら話してはいけないなんてことは全くないですし、そもそもどんな人の意見も尊重されるものです。この状況を打破するための教育方法や社会のあり方を、実践的に取り組みながら研究をし、生涯をかけて「若者が政治や社会に参加しやすい環境」を創っていきたいです。

中央大学の魅力とは何ですか。

教員や事務室の方々のサポートが手厚いところです。加えて、法学部は、今年新しくキャンパスが都心に移転したため、他大学の学生と交流がしやすくなり、圧倒的に活動の幅が広がりました。新しいキャンパスで気持ちよく勉強に励むことができるのも魅力です。

受験生へのメッセージをお願いします。

今はまだ「自分が将来何をしたいのかわからない」という人も多いと思います。ですが、全く心配しなくて大丈夫です。大学生になると自由時間が増え、自分の時間をどう使うか決める裁量の幅が広がります。その際に沢山、自分が興味を持ったことや好きなことに取り組んでみてください。すると、段々と自分の将来やりたいことが見えてくるはずです。
中央大学は自分のやりたいことをしっかりと突き詰められる環境が整っています。安心して中央大学にぜひ来てください!

最後に一言。

私が充実した大学生活を送れているのは中央大学の教職員の方々のおかげです。本当にありがとうございます。