法学部

2023年度法廷傍聴会を実施しました

2023年11月24日

 2023年11月2日(木)、霞ヶ関の東京弁護士会館にて、2023年度「法廷傍聴会」を開催いたしました。「法廷傍聴会」は、本学法学部もしくは法科大学院を卒業し法曹界で活躍されているOB・OGによる組織「中央大学法曹会(以下、『法曹会』)」と法学部が合同で開催しているイベントです。

 

 内容は東京地方裁判所において刑事裁判を傍聴し、その事件の内容や裁判の進行等について現役の弁護士の先生から解説いただき、質疑応答を行うというものです。法学部が茗荷谷キャンパスに移転したことで東京地方裁判所や東京弁護士会館へのアクセスが格段に良くなり、今年度は抽選の結果26名の法学部生が参加いたしました。また、法曹会からは現役弁護士6名の方にご協力いただきました。

 

 午前9時に弁護士会館に集合した学生は、法曹会の弁護士6名の自己紹介のあと、弁護士の引率のもと、東京地方裁判所において刑事事件の裁判傍聴を行いました。午前11時前後に傍聴を終えて弁護士会館に戻り、引率の弁護士から「先ほどの裁判の論点は何か」「裁判長の発言にはどのような意味があるのか」「今回の争点と今後の裁判の行方はどのようなものになるか」といった解説が始まりました。学生は、初めは緊張した面持ちでしたが、次第に活発な質問や議論が交わされるようになり、弁護士が更なる解説を交えて答えるといった光景が展開されました。実務を経験した弁護士による実際の刑事裁判の解説は、普段大学で講義を受ける学生にとって新鮮な経験となったことでしょう。充実した時間を過ごすことができ、傍聴会後に実施したアンケートでは多くの参加者に「次回も参加したい」という感想をいただきました。

 

 この度の開催に向けてご尽力いただいた中央大学法曹会の先生方には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 

 中央大学法学部では、法曹育成について今後もより一層の施策を実施してまいります。ご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。