法学部

【活動レポート】高野 真衣 (2000年入学・国際企業関係法学科)

活動データ

・語学留学、ホームステイ(フランス語コミュニケーション能力の向上、フランス文化体験)

・4週間 フランス・パリ Accord ecole de langue

活動概要

・2/24 日本出国 同日夕方ホストファミリーに入る

・2/25 Accord ecole de langue に入学 授業スタート
 月~金 9:00~13:00 語彙、文法、表現などの授業
 火   14:15~17:15 ワークショップ ライティング
 水   14:15~17:15 ワークショップ 演劇アトリエ(表現の学習)
 木   14:15~17:15 ワークショップ DELF・DAPF試験準備講座
 土・日 休み

・3/22 授業終了

・3/23 ホストファミリーを出る

・3/29 フランス出国(オーバーブッキングで出国が1日遅れる)

・3/30 日本帰国

活動の成果

<活動によって得た成果、当初予定していた成果との相違、思わぬ経験など>
まずテーマ①について。この点は予想していたよりも自分としては向上できたと思う。それは、相手の言うことがわかるようになったからである。着いた当初は、ホストファミリーの人に家のことや学校への行き方について話されても、あまり理解できなかった。あまりにもわかっていないと思われたらしく、片言の英語を話してくれたくらいである。そして私はこの1ヶ月間このような状態のまま過ぎるものだと思っていた。しかし、ホストファミリーを離れる直前には、大体理解できるようになっていたし、自分でも言葉を発することができるようになっていた。その点ではホストファミリーの人たちも同じようであった。ただ、やはり1ヶ月という期間はフランス語を完全に話せるようになるには短すぎるように思える。というのは、やはりフランス人同士で話しているスピードでは、少し早くて理解できないところもあるし、テレビで言っていることなどはまだまだ理解できない。この点は、自分にとってのこれからの目標であるし、さらに時間がかかるものであると思う。
次にテーマ②について。私が1ヶ月間いたパリは、文化が多く存在する場所である。昔のままの建物がそのまま存在し、セーヌ川沿いを歩いていると、いつの間にか有名な建造物がすぐ目の前にあったりする。私は1ヶ月間、その町並みと、廻りきれない数の建造物に魅了されっぱなしであった。また、家ではホストファミリーの人と話したりして、フランスの文化を体験できたように思う。文化の違いを感じたのは、まず、食事のときである。とにかくたくさん食べ、たくさん飲む!私が1皿目を食べ終わる間に、おかわりして、2杯目を食べ終わっているのである。さすがにこのスピードには最後までついていけなかった。気にしなくていいわよ!と言ってくれていたが、私が食べ終わらなくては次のお皿にうつれないのである。そう、私たちが日本でコース料理を食べるように、前菜から始まり、全員が食べ終わったら、メインディッシュ、チーズを食べてデセール、というように、1回に全部並べるのではなく、毎回お皿を取り替えて順番に食べるのである。もちろん、そんな豪華な料理ではないが、フランスの家庭に居ながら、毎日フレンチのコース料理を食べている気分だった。
もうひとつ指摘されたことは、騒音についてである。ホストファミリーの人たちは朝お風呂に入るので、私は夜にお風呂を借りていた。しかし、夜8時から食事をするので、どうしても食べ終わると9時を回ってしまう。それからちょっとゆっくりしているとあっという間に10時を回ってしまうのだ。ある時、10時を過ぎてからお風呂を借りたいと言ったら、「フランスでは10時以降はお風呂に入ったり、外で車のクラクションを鳴らしたりしてはいけないんだよ!騒音が出るからね。」と言われた。10時以降は、トイレも流さないのである。日本では確かにあまり夜遅くに音を立てることはよくないことであるが、普通の家庭でそこまで騒音を気にしているとは思わなかったので、少しびっくりした。
思わぬ体験。いくつかあったが、ここでは2つ紹介したいと思う。そのどちらもフランス人の時間に対する意識の低さを象徴するものであった。1つ目は、モンサン・ミッシェルに出かけたときのこと。私のホストファミリーのお父さんはフランス国鉄(SNCF)に勤務しており、往復の経路を綿密に手配してくれた。ところが、帰りのバスが時間になっても発車しないのである。つたないフランス語で「早く出るように」と抗議したが、30分以上遅れたため、ポントルソン駅で乗るはずの電車が目の前で発車してしまった。モンサン・ミッシェル付近は観光地になっている割には不便で、電車が1時間に1本あればよいほうなので、どうしてよいかわからず立ち往生していた。ポントルソン駅の女性に事情を説明したところ、今からタクシーを呼んで、次の駅へ向かえば間に合うと教えてくれた。当然その女性は英語など話せないので、会話はフランス語。片言だったが会話が通じ、私も相手の言っていることが理解できて、このときほどフランス語を勉強していてよかったと思ったことはなかった。

2つ目は、帰りの飛行機が一日遅れたことである。私は、3月28日にフランスを出国する予定であったが、航空会社のオーバーブッキングで、29日に出国することになった。しかし、私は特別な予定があったわけでもなかったし、大好きなパリにもう1日残れる、というのだから、うれしくてたまらなかったのだが・・・。

活動についての感想

私は大学に入ってから第2外国語でフランス語を始めたうえに、フランス語が特別できるわけでもなかった。ただ、フランスという国、そしてフランス語が大好きだった。今回の留学も、9月にパリに旅行で行って魅了され、春に絶対語学留学をする!と決めたことが、今回こういう形で実現したのである。ただ、実際勢い的なところもあったし、一人で行くことへの不安、そして自分のフランス語の力では、まだ早すぎると思ったことも事実である。また、同時多発テロの後だったので、親には「何も今でなくても・・・」と言われたりもした。でも、自分でやりたい、と思ったことを素直にやってよかったと思う。今、この時期にしていなかったら、私はきっと後悔していたと思うし、もしかしたら、フランスに留学に行くことすらできなかったかもしれない。また、今回自分で計画し、手配したこの留学で得られたものはとても大きいと思う。それをこういう形でバックアップしてくれた、やる気応援奨学金に感謝します。

今回の活動をどのように生かしていくか

私の今の夢は、フランスで仕事をすることである。それがどういう形態であるのか、(例えば企業に属するのか、それとも公的な職に就くのか)ということについてはまだわからない。ただ、日本とフランスとを繋ぐような、そんな仕事がしたいと考えている。そのためには、やはりフランス語の習得は必須であるし、将来フランスに住むにあたってはフランス文化を知っておく必要もあるだろう。その点において、今回の活動は私の将来に不可欠なものであるし、役立つものであると思う。

後輩達へのアドバイス

不安はとても大きいだろうが、要は自分の目的意識である。高い目的意識を持ってのぞめば、きっとそれなりの成果は上がると思う。迷っているなら、やってみるほうがよいと思う。そしてこのやる気応援奨学金がそれを必ずサポートしてくれるものであることは間違いありません。Bon Courage!

その他

<研修先情報、滞在先情報、情報収集術など>
私が主に参考にしたのは、ダイヤモンド社から出ている「成功する留学 フランス留学2001~2002」である。ここの付録に、フランス全土における語学学校のデータと滞在先情報が載っている。滞在先は語学学校に依頼すれば手配してくれるところがほとんどである。