総合政策学部

ドイツ語での外国語研修の活動が現地新聞『Rheinische Post Düsseldorfer Sport』に紹介されました

ドイツ・デュッセルドルフにおいて、2024年2月3日から2月19日の日程で外国語研修を実施し、本学部の23人の学生が参加しました。

 研修期間中は総合政策学部特任教授のヤンボール・アダムの引率のもと、デュッセルドルフの語学学校でドイツ語の授業を受講し、ベンラート宮殿やケルン大聖堂、ウェウェルスブルクといった歴史的建築物などの見学や、現地の施設を訪問、取材などドイツ語によるコミュニケーションも図りました。

 Capitol BascatsとDJK Tusaによるバスケットボールの「ユニファイド・チーム」を訪問した際の様子が、現地の新聞『Rheinische Post Düsseldorfer Sport』に掲載されました(記事の全文和訳は末尾に掲載)。

 参加した学生は、この研修を通して、ドイツの文化・社会・歴史を体験することにより、ドイツ語コミュニケーション能力の向上だけでなく、本学部が「ディプロマ・ポリシー」として掲げる「多様性理解力(異文化を理解し、民族および個人の多様な価値観を尊重する力)」と、「総合的実践力(より良い社会の構築に向けた企画を構想し、実践的な活動に意欲的かつ継続的に取り組む力)」を養いました。
 

現地の新聞『Rheinische Post Düsseldorfer Sport』の和訳は以下のとおりです。

Rheinische Post、D5、2024年2月14日

「バスケットボール:『ユニファイド・チーム』は日本からの訪問を受ける」

優れた業績は、世に広まるものだ。今回は、Capitol BascatsとDJK Tusaによるプロジェクト「ユニファイド・チーム」が注目を集めている。知的障がいのある選手と障がいのない選手が協力してスポーツを楽しむこのチームが、なんと日本からの訪問を受けることとなった。
Capitol Bascatsの理事長であり、チームのコーチでもあるブレンデル・ダニエラ氏は、日本からのメールを受け取った時、驚きを隠せなかった。差出人は中央大学総合政策学部の特任助教、ヤンボール・アダム氏であった。ヤンボール氏は、パーダーボルンで育ち、デュッセルドルフ大学で現代日本学を専攻し、8年前に東京に移住した。彼は語学研修の一環として23人の学生を引率しており、「多くの学生がドイツのスポーツクラブやソーシャル・インクルージョンに興味を持っている」と述べる。そして、ヤンボール氏は調査中にユニファイド・チームが「スポーツを通じた社会的統合」を目指すドイツ政府の支援プログラムに参加していることを知った。「日本には、まだインクルーシブ・スポーツを実現しているクラブが少ないので、たくさんの情報を集めたかった」とヤンボール氏は述べている。
そして、日本からの来客は、ユニファイド・チームの実際のトレーニング場を訪れた。コーチのブレンデル氏とヘームスット氏は、喜んで数々の質問に答えた。「私たちからのメッセージは単純だ。『ただ始めるだけだ、ただやるだけだ。ためらいを無くせばいい』。私たちは、健常者と障がい者がペアを組んで一生懸命に練習し、それを見て真似する人が増えることを期待している。一番いいことは、お互いに学び合い、共に成長することだ。その成果を見届けることが素晴らしい」とブレンデル氏は語る。5月には、ブレンデル氏率いるユニファイド・チームがミュンスター市で行われるスペシャルオリンピックスの州大会に参加する予定だ。

総合政策学部特任助教 JAMBOR, Adam Davidの専門分野は、沖縄、社会関係資本、日独比較研究です。

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