総合政策学部

FLP細野助博ゼミが「まちづくり・ものづくりコンペティション2017」本選で
「奨励賞」を受賞しました

2017年12月22日

細野ゼミを代表して発表を行った 松井愛さん

総合政策学部教授 細野助博の専門分野は「『中心市街地活性化』の戦略技法の研究」です。

 

FLP地域・公共マネジメントプログラムの細野ゼミは、総合政策学部教授 細野助博が指導教授を務める全学横断型のゼミです。公共政策、まちづくりをテーマに、その活動は大学内での授業にとどまらず、実際に研究対象への訪問調査を重ねるなど、多角的に行っています。

 

この度FLP細野ゼミは、産官学の連帯組織である「公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩」主催の「第4回多摩の学生 まちづくり・ものづくりコンペティション2017」の本選に出場し、優れた研究に対して贈られる「奨励賞」を受賞しましたので、ご案内いたします。

 

FLP細野ゼミは「立川をより魅力的にするために ららぽーと立川立飛がとるべき戦略 【アンケート・ワークショップが示す処方箋】」をテーマに発表しました。同施設内で買い物客ら1434人から回収したアンケート結果より、「施設面でのエンターテインメント性の強化」が対策のひとつとして欠かせないと分析。購買力は高いが施設への満足度が低いシニア層と、施設への満足度は高いが購買力の低いキッズ層の購買行動を総合すると、ここに売上が伸び悩んでいる原因があるという点に着目し、具体案として「ららぽーと立川立飛でのシニアとキッズを対象としたファッションショー」を提案しました。

「ららぽーと立川立飛でのシニアとキッズを対象とした
ファッションショー」イメージ

企画では、ファッションショーの参加者は、プロのスタイリストが好みを聞きながらコーディネートした服を、イベント後に持ち帰ることができます。店舗には宣伝効果を、施設運営側にはイベントによる新規顧客の獲得、そして長期的にはブランド誘致による魅力的な施設づくりまでを視野に入れています。

 

この提案をアイデアのみで終わらせないために、テナント運営側にプレゼンを行い、参加費や集客人数に対する意見を盛り込むことで実現性を高めました。「わかりやすい資料づくりを心がけ、見せ方はだいぶ工夫しました」と話すのは、本選で発表を担当した 政策科学科 4年 松井愛さん。2年次よりFLP細野ゼミに参加し、公共政策やまちづくりを学びました。

本選でプレゼンテーションを行う松井さん

忙しい学生生活の中で印象に残っていることは「2年のゼミ合宿で静岡県三島市に対する政策提言をまとめたことです。実際に三島市の方に聞いていただくので、みんなで納得のいくまで取り組みました。」と話しました。

 

松井さんを含むゼミの4年生は、プロジェクトを引き継ぐ後輩のために、活動の反省点・改善点の抽出作業を始めています。FLP細野ゼミは、立川の「にぎわい」を創出し、地域活性化を目指して来年も活動します。

FLP=ファカルティリンケージ・プログラムとは

ファカルティリンケージ・プログラム(FLP)とは、各学部に設置されている授業科目を有機的にリンクさせ、新たな知的関心の領域に対応する教育の「場」を設定するプログラムとして誕生しました。学生は所属学部に学びながら、プログラムの履修ができます。

本プログラムは、学生がそれぞれの所属学部で主専攻の課程を修めるという基本的な枠組みのもとに、学部の枠を越えて設けられた新たな知的領域を系統的・体系的に学修し、学際的な視点から専門知識の修得と問題解決能力を高めることを目的としています。

現代社会において、このような学際的な領域の問題解決能力を必要とする職種が年々増えていることから、「環境」「ジャーナリズム」「国際協力」「スポーツ・健康科学」「地域・公共マネジメント」の5プログラムを開設しています。