総合政策学部

総合政策学部の学生が内閣府 青年国際交流事業へ参加しました

2016年11月01日

このたび、総合政策学部の2年生2名が内閣府青年国際交流事業日本・韓国青年親善交流事業に参加し、韓国の歴史や文化を学ぶと共に、企業訪問、地元青年との交流やディスカッション、ホームステイなど、19日間のプログラムを終え帰国しました。

 

国際センターが開催する報告会の日程は以下の通りです。

ぜひご参加ください。

 

■日程:2016年11月30日(水)16:40~18:00

■場所:中央大学多摩キャンパス Gスクエア

 

Kazuki Miyagi
国際政策文化学科2年 宮城 和希さん

国際政策文化学科2年 宮城 和希さんからのコメント

 

今回この日本・韓国青年親善交流事業に参加し、様々な形で貴重な経験をすることができました。特に韓国青年やホームステイ先の家族、また共に韓国へ派遣された日本人青年らと過ごした時間は本当に素晴らしいものでした。彼らとは一生続くようなネットワークを築くことができたと確信しています。

また、在大韓民国日本大使館や独立記念館、西大門刑務所、コスメメーカーなどこの事業でなければ訪れることないような場所にも訪問し、充実した19日間でした。

 

この事業に参加する前は、韓国ドラマやK-POP、美容など韓国の華やかな面にばかり焦点を当てていましたが、独立記念館や西大門刑務所を訪問し、現地でのプログラムで韓国の歴史を学ぶうちに、今まで見ていた華やかな韓国とは正反対の面をもつ韓国を知りました。

沖縄県出身の私は幼い頃から戦争跡地や歴史館に訪れる機会が多く、戦争の暗いイメージがトラウマになり、戦争や歴史について学ぶことを避けてきました。しかし、今回の現地での学びや韓国青年との交流から、日韓友好のためには日韓の歴史を学び理解し、様々な角度から韓国を知ることが必要であると感じました。これからは多角的な視点から物事を見て学び、韓国語の勉強にも更に力を入れ取り組んでいきたいと思います。また、日本と韓国が理解を深め友好関係を築けるように、今後も地道な交流を続けていきたいです。

 

Akihiro Suwa
政策科学科2年 諏訪 哲広さん

政策科学科2年 諏訪 哲広さんからのコメント

 

最初の2日間は日本で出発前研修を行い、その後15日間にわたって韓国を訪問し、帰国後も2日間の研修を行いました。前後の研修は各々その準備、報告のためのものでした。

 

このプログラムに参加して韓国の様々な施設を訪問し、韓国の伝統や文化に触れることができ、多くの韓国人と交流できました。中には、旅行などでは経験しがたい内容も多くありました。韓国の政府機関である女性家族部や在大韓民国日本大使館を訪問し、韓国と北朝鮮の軍事境界線を訪れ、韓国青年との交流、ホームステイと、どの体験も内閣府という政府の基盤があるため、充実した内容でした。

 

私はこの事業に参加するにあたり、韓国から見た日本の歴史を学びたいと思いました。それは日本と韓国の関係を悪化させている根源が、歴史認識やその解釈によるものだと感じていたからです。事前準備として、大学では「韓国併合」についての授業を履修し、勉強しました。この事業では、韓国の歴史を学ぶために独立記念館と西大門刑務所を訪れる機会があり、そこでは日本が強いていた韓国の植民地支配時代や、それに抗おうと立ち上がり独立の”のろし”を上げた韓国の先人たちの歴史を知りました。それは、日本の教科書では学べない貴重な体験でした。私はこの事実を目の当たりにし、日韓の歴史認識が食い違う大きな原因の一端がここにあると感じました。ディスカッションでは日本に対する厳しい意見もありましたが、様々な交流を通して信頼関係を築くことができた証しだと感じています。

 

今後もこの仲間たちとの交流を続け、日韓の友好の促進に向けて、私の経験を多くの人たちに知ってもらえるような活動をしたいと思います。

 

日本・韓国青年親善交流事業

日本・韓国青年親善交流事業は、昭和59年9月の日韓両国首脳会談における共同声明の趣旨を踏まえ、昭和62年から開始したもので、平成27年度は29回目にあたります。本事業は、日本及び韓国青年の相互理解と友好の促進を目的とした日本政府と韓国政府との共同事業であり、両国の友好の象徴として実施しています。
また、日本青年の育成の観点から、内閣府青年国際交流事業は、「国際社会の各分野でリーダーシップを発揮し、社会に貢献する青年を育成する」ことを共通の目的としており、事業参加によりコミュニケーション力や異文化対応力等の能力向上を図ることをねらいとしています。(内閣府ホームページより)