国際情報学部長・教授 石井夏生利の専門分野は、情報法、プライバシー・個人情報保護法です。著書に、『EUデータ保護法』等があります。
このたび、石井の論文が国際法協会日本支部の学会誌『英文国際法年鑑』第68巻に掲載されましたのでご案内いたします。
本稿は、消費者法およびプライバシー・個人データ(保護法)の観点から、ダークパターンの規制を論じている。ダークパターンとは、ユーザーを欺いて特定の行動を取らせるよう設計されたユーザーインターフェースを指し、その影響や問題点について国際的に研究や議論の対象となってきた。欧州・米国では検討や法整備が進む一方、日本における議論は国際的な取り組みに比べ進度が遅れていたものの、近年は顕著な進展が見られる。
本稿は、国際的な議論の概要を簡潔に紹介し、日本におけるダークパターンの新たな事例や社会的認識を整理するとともに、日本の消費者保護法および情報法の下での規制的・自主規制的なアプローチの可能性について検討することを目的としている。