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商学研究科
商学研究科委員長挨拶

現代社会で活躍するための専門性と独創性を涵養する場、それが商学研究科です

商学研究科委員長 日高 克平

日高 克平
商学研究科委員長

 現在、世界と日本では、第4次産業革命と言われる異次元の技術革新が進行中です。この動きを主導するドイツ政府は、2011年から産学官連携による「インダストリー4.0」構想で、国内の製造業全体を一つの「スマート工場」にする実験を、シーメンス社やボッシュ社等の民間企業や研究機関とともに進めています。この動きは、デジタル社会の到来であった第3次産業革命の延長線上にあるという単純な深化のプロセスではなく、量子科学や人工知能分野での技術革新が急速に進む一方、すべての情報がインターネットにつながることで大量の情報解析が瞬時におこなわれると同時に、新規事業が次々に生み出される破壊的プロセスを特徴としています。

 このような状況を人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイルは、「シンギュラリティ(singularity:ブラックホールの中にある理論的計算上重力の大きさが無限大になる特異点)」と命名しています。すなわち、現代社会は、「技術的特異点(technological singularity)」に向かって技術革新が幾何級数的(exponential)に起こっている状況と考えられます。

 この異次元の技術革新は、伝統的な産業社会・企業社会を構造的に変化させるとともに、企業のあり方、労働のあり方、そして生活者のあり方を根本的に変えることでしょう。

 現代企業の事業環境の変化に関わる領域においては、シェアリングエコノミー、ソーシャルビジネス、BOPビジネスといった新規事業の台頭がみられ、また国連のSDGs(持続可能な開発目標)提言などがそのような動きを後押ししています。

 こうした社会構造が激変する時代には、これまでの常識は通用しなくなり、新時代のための新たな社会システムが必要となるのです。すなわち、時代がこれまでの常識を覆す研究成果を期待しているのであり、それを担う人材養成が焦眉の課題となっています。例えば、商学研究科は次のような人材の養成をめざしています。

  • 経営、会計、流通・マーケティング、金融、経済などの学問分野について高度・専門的な 研究を志す人材
  • 伝統的な学問領域を超える総合的・独創的研究を志す人材
  • 現代企業が直面している経営課題を解決するための実践的研究を志す人材
  • 会計専門職などの高度専門職業人を志す人材
  • 実務経験を活かし、より高度の専門的キャリアに挑戦する人材

 こうした高い志を持った人を高度な専門職業人や研究者として養成するために、商学研究科では、各専門分野の領域を体系的に網羅し研究できるよう、講義科目と演習科目を組み合わせて配置しています。さらに、専門領域のみならず、広範囲にわたる関連領域とのシナジー効果が高まるようなカリキュラム編成になっています。

 大学院進学の目的・目標はさまざまであっても、緑豊かな多摩キャンパスでの研究生活がその後の人生を豊かにするものであってほしいと思っています。高度な専門性と独創性を養い、高い倫理観をもって社会に貢献する人材養成の場が商学研究科なのです。