国際経営学部

【国際経営学部】日本たばこ産業株式会社との共同研究の成果を、第76回ことば工学研究会、及び 日本人間工学会第66回大会にて、国際経営学部生が発表しました

栗木さんの発表スライドの一部

国際経営学部・中村潤研究室では、日本たばこ産業株式会社の中央研究所と新製品開発に向けて、喫煙者の心理的な感情の変化を可視化する共同研究を行っています。この度、その成果の一部を、2025年3月28日に神戸大学で行われた人工知能学会 第二種研究会のことば工学研究会、及び、2025年5月23日に北九州国際会議場で行われた日本人間工学会にて、中村潤研究室所属の学生が発表しました。

ことば工学研究会では、栗木彩絵さん(4期生)が発表し、コレスポンデンス分析と共起ネットワークによる喫煙者の自然発生の言語の特徴を抽出することで得た可視化グラフから考察しました。ディスカッションでは、元データのファイル設定の結果に影響を与える可能性について議論したり、またタバコに対してさまざまな意見があることを踏まえて商品開発に貢献する視点を深めていく上でのアドバイスを頂いたり、参加者の多角的な視点から活発な意見交換が行われ大変有意義な発表会となりました。

人間工学会会場の前で記念撮影

日本人間工学会では、森優衣さん(4期生)が発表し、喫煙者が本人の感情、特に喉感覚と煙感覚を時系列に自由に描いたデザインをデータに変換し、回帰分析や影響度解析を行い、考察しました。ディスカッションでは、肺活量や室内の湿度等の喫煙条件が感覚に影響を与えることや、換気扇や湿度に加え副流煙の影響などの実験環境の議論、性別や喫煙歴によって喉感覚が変わることや、パフ(吸って吐くサイクル)の回数の揃え方など、参加者には喫煙者もいたことから細かい実験におけるアドバイスを頂きました。

以上のように、参加者の貴重で価値のある意見交換により、非常に実りの多い学会発表となりました。また、学部生では経験をすることができないような共同研究を通じて、マーケティングなどのテーマが多い学部の学びの中でも、企業にとって最もコアな「商品企画」「製品開発」を社員の方々と考える場面にいられたことは、大変ありがたい機会となりました。

国際経営学部では、机上の学びや実ビジネスに触れる機会だけではなく、学会レベルでの研究発表を通じて、企業や社会に貢献する研究の大切さを学び続けています。