
2024年12月10日木村有里ゼミ(専門演習Ⅰ・Ⅲ・Ⅴ)に、NHKコンテンツ制作局 第一制作センター専任部長杉浦大悟氏をお招きし、「取材」とは何か?-取材対象者との関係構築とコミュニケーションの極意‐」についてご講演をいただきました。
木村有里ゼミでは、グループ研究・卒業研究においてインタビュー調査を必ず行うようにしています。インターネットやSNSで簡単に情報を得られる現代だからこそ、「直接」に会う、話す、聞くことが重要になっていると考えるからです。しかし、調査対象者の探索、アプローチにはじまり、調査意図を説明して了解をとり、話しをするという一連の行為は、大学生にとっては難しいものです。せっかくインタビューを行っても、十分な内容を得られないこともあります。
そこで、今回は「所さん!大変ですよ」「ギョギョッとサカナ★スター」「解体キングダム」など数々の番組の立ち上げと制作にあたり、取材のプロである杉浦氏よりご指導いただき、インタビュースキルの向上をはかるとともに、「取材」とはどのような行為であるのかについて考えることにしました。

懇親会にもご参加いただき、学生たちの質問に熱心にお答えいただきました
杉浦氏からは、取材・インタビューの基本的な考え方や手順はもちろんのこと、これまでの番組制作の中で、特に印象的な「取材」のエピソードを映像を交えて紹介いただきました。人と人の縁やつながりについて深く考えさせられる時間となりました。学生からは、「取材の本質と意義について大変貴重なお話をうかがえました。特に、「正解は無い」という前置きがとても印象的で、取材が人間関係の中で成り立つ行為であることを深く理解できました。
また、取材を受けてもらうために徹底的な事前リサーチや直筆の手紙が効果的であるとのことで、卒業研究で実践したいと思います」「杉浦さんがこれまで携わられた取材事例を拝聴し、取材の力で社会を動かす可能性に感銘を受けました。私も、卒業研究やその先の活動において、取材を通じて社会にポジティブな影響を与えられるよう努めたいと思います。」との感想がありました。
講演後は、懇親会にもご参加いただき、学生から次々に繰り出される疑問、質問もお答えいただき、大学時代の過ごし方やキャリアについてもアドバイスをいただきました。
今後も国際経営学部では、実務の最前線で活躍されている専門家の講義や対話の機会を設け、探究心を刺激し視野を広げる学びを展開し、グローバルリーダーの育成に努めてまいります。