2021.12.17

全力を出し切った先の“勝利”をつかむ!
箱根路で中大復活を 駅伝マネジャーが思いを綴る

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今回こそ力を出し切る―。新春1月2、3日の第98回箱根駅伝に向け、陸上競技部長距離ブロック(駅伝)チームが上げ潮ムードで最終段階の調整に入っています。

 

箱根予選会(10月23日)を2位で通過、9年ぶり出場の全日本大学駅伝対校選手権(11月7日)では翌年のシード権を得る8位に入り、正月に向けて弾みをつけました。長距離ブロックの上級生(3、4年生)のマネジャー3人に今年のチームへの思いや箱根への期待などを綴ってもらいました。

陸上競技部長距離ブロック(駅伝)チーム ⓒGetsuriku

厚い選手層 全日本の成功体験を追い風に
マネジャー 萩野結月(商4)

マネジャーとして4年間見てきた中で、今年のチームは一番選手層が厚いと感じています。全日本大学駅伝対校選手権の選考会(6月)もチームの主軸である吉居大和、森凪也がいない中で、9年ぶりに出場権を獲得できました。

 

しかし、箱根駅伝予選会は不安もありました。夏合宿以降、故障する選手が目立ち、調子が上がらない選手もいたからです。そうした中で迎えた箱根予選会では、1位の明治大には差をつけられてしまいましたが、2位通過できたことはチームとしても自信になりました。

 

11月の全日本大学駅伝対校選手権は“全員駅伝”で8位に入り、翌年のシード権を獲得できました。この成功体験は必ず追い風になると思います。苦しい下級生時代を過ごした手島駿、箱根予選会で思うように走れなかった三浦拓朗の2人が4年生の意地を見せてくれて、心を打たれました。マネジャーをやって本当によかったと思いました。

 

箱根駅伝では10年ぶりのシード権獲得を目指します。今まで選手の苦しむ姿をたくさん見てきました。常に結果を残し続けるのは非常に難しいことです。でも、みんなの頑張りはだてではありません。私はそんな選手からいつも力をもらっています。ぜひ箱根路を楽しんで駆け抜け、今ある力を出し切ってほしいと思います。

 

チーム一丸となって全員駅伝で頑張りましょう!

「最高のパフォーマンス」のためのサポート
マネジャー 出納(すいどう)佳(商3)

今年の新チームが 始動するとき、藤原正和監督やコーチから「マネジャーの選手に対するコミュニケーションが全体的に足りていない」と指摘されました。私だけでなくマネジャー全員が「痛いところを突かれた」と思ったはずです。

 

マネジャーとして、普段の練習のタイムの計測やデータ管理だけでなく、選手一人ひとりをよく見て、本番で最高のパフォーマンスをしてもらうためのサポートをしなければならないと、改めて身が引き締まりました。

 

陸上競技部の一員として長い時間を過ごすうちに、どんどん選手たちやチームを好きになっていきます。「心から、頑張ってほしい」。中大が一番だと思います 。毎日頑張っている選手たちと一緒に過ごしていて、そう感じます。だからこそ、気持ちを込めて全力で選手たちと向き合わなければいけないと思っています。

 

最近では、練習の終わりに選手たちにその日の状態を確かめたり、大会前後にはモチベーションや振り返りを聞いたりしています。箱根駅伝の本戦で選手たちが最高の走りをできるよう、これからももっと努めていきたいです。

 

全日本大学駅伝対校選手権(11月7日)は選手たちのこれまでの努力が実った結果となり、"走りで伝える"とはこのことだと感じました。出走した選手はもちろん、サポートや応援した選手全員で真紅の襷(たすき)をつなぐことができました。このチームの一員であることが本当に幸せです。これからも私たちマネジャーにできる形で、応援してくださる皆様に感謝を伝えていけるよう精進していきます。

箱根の結果で感謝の気持ちを伝えたい
マネジャー 炭山遥香(経済3)

全日本大学駅伝対校選手権(11月7日)で8位に入賞し、シード権獲得という目標を達成しました。「作戦通りに走り、目標を達成する」。繊細で何が起こるかわからないレースにおいて、このことがとても難しく、また、達成することにどのような意味があるのかを、このチームはとてもよく知っていると思っています。この目標を全員で達成できた成功体験こそが大きな収穫のように感じました。

 

今回の全日本を見て、今までで一番、選手たちが迷いなく走っているように感じました。常日頃、藤原正和監督が言われている「結局は気持ち」という意味を、全日本での走りを通して理解できたようにも感じたレースでした。今まで先輩方や、応援してくださる皆様が「中央大学」という伝統と襷(たすき)をつないでくれたこと、何度も悔しい思いを味わった「気持ち」の大きさが選手たちの気迫となり、手にした成功だと感じています。

 

マネジャーとして、チームの一員として、この大きな転機に立ち会えたこと、選手やチーム、応援してくださる皆様から、いろいろな学びや発見を頂いていることをとても幸せに思います。ここからは箱根駅伝本戦に向けて、選手が本来の力を発揮し、自身が思い描く走りができるよう、チームや応援して下さる皆様に恩返しできるよう、自分にできることに精いっぱい取り組み、結果で感謝の気持ちをお伝えできるよう、チーム一丸となって進んでいきたいと思います。

秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権で8位でゴールする手島駿選手(2021年11月7日) ⓒGetsuriku

「ムードメーカー」「期待のメガネランナー」「よく歯磨きをしている⁈」
選手の特長・性格~マネジャーのひとこと

 

陸上競技部長距離ブロック(駅伝)のマネジャーに、同じ学年の主な選手の特長や性格などをひとことで表してもらいました。(学年後ろはマネジャー名)

 

☆4年生(萩野結月)

 

井上大輝選手(主将) 「頭の切れる信頼の厚いキャプテン。常日頃から面白さを求めている生粋の関西人」

 

手島駿選手 「面倒見がよく、いつも後輩を引き連れている。学年を追うごとに強さと安定感が増している選手」

 

三浦拓朗選手 「ムードメーカーだが意外としっかり者。“オフショット王”であり、さまざまな表情を見せてくれる」

 

森凪也選手 「競技に対して人一倍熱い想いを持っている。少し毒舌だが、実は優しい」

 

倉田健太選手 「一般生ながら関東インカレ入賞を成し遂げる、長い距離に強い選手。よく歯磨きをしている」

 

 

☆3年生(出納佳、炭山遥香)

 

助川拓海選手 「のっているときはとことん強い。3年生になり気合と根性、頼もしさも手に入れた」

 

田井野悠介選手 「ストイックで野心家。日々の努力が結果につながることを証明してくれる人」

 

中澤雄大選手 「個性が光る“哲学ランナー”。勝負強さと軽快で強気な走りでチームを引っ張る存在」

 

若林陽大(はると)選手 「自分に厳しく責任感が強い。下りでは普段とは全く違う姿が現れる」

 

箱根駅伝予選会での中大選手の走り(写真提供:陸上競技部長距離ブロック)

箱根駅伝予選会を走り終えてがっちり握手 ⓒGetsuriku

☆2年生(怡土=いと=涼香、小林菜緒)

 

伊東大翔選手 「淡々としていて積極的な走りを見せる半面、おっちょこちょいな一面も…」

 

中野翔太選手 「苦労の1年を乗り越えた、実はツンデレな今年期待のランナー」

 

吉居大和選手 「後輩とも仲良し。ちょっぴり照れ屋な、学年を走りで引っ張る存在」

 

湯浅仁選手 「輝く笑顔でみんなに愛される、学年をまとめる頼もしい存在」

 

 

☆1年生(阿部朱音、橋本怜南)

 

阿部陽樹選手 「飄々(ひょうひょう)としているが、大事な局面で求められた以上の結果を出す期待のメガネランナー」

 

東海林宏一選手 「普段はお調子者だが、誰よりも負けず嫌いな熱い心の持ち主」

 

矢萩一揮選手 「素直で誰に対しても優しく、笑顔がとっても可愛いチームの愛されキャラ」

箱根駅伝予選会での中大勢の走り ⓒGetsuriku

秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権成績

(11月7日、愛知・熱田神宮-三重・伊勢神宮、8区間106.8キロ/上位10校)

順位 大学名   記録(時・分・秒)

①  駒沢大    5・12・58

②  青山学院大  5・13・06

③  順天堂大   5・14・20

④  国学院大   5・14・53

⑤  東京国際大  5・15・13

⑥  早稲田大   5・16・29

⑦  明治大    5・16・46

❽  中央大    5・17・06

⑨  法政大    5・17・39

⑩  東洋大    5・17・58

(8位までが来年のシード権獲得)

 

 

第98回箱根駅伝出場校

シード校(前年上位10校)

駒沢大

創価大

東洋大

青山学院大

東海大

早稲田大

順天堂大

帝京大

国学院大

東京国際大

 

箱根駅伝予選会上位10校

(10月23日、陸上自衛隊立川駐屯地周回コース、ハーフマラソン21・0975キロ)

順位 大学名    記録(時・分・秒)

①  明治大       10・33・22

❷  中央大       10・37・38

③  日本体育大  10・39・32

④  山梨学院大  10・41・15

⑤  神奈川大   10・41・57

⑥  法政大    10・42・12

➆  中央学院大  10・43・08

⑧  駿河台大   10・44・47

⑨  専修大    10・44・58

⑩  国士舘大   10・45・41

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関東学生連合(オープン参加)

 

 

箱根駅伝予選会 中央大学・出場12選手成績

全体順位  選手名(学年)   記録(時・分・秒)

 13    吉居 大和(2)   1・02・51

 32    阿部 陽樹(1)   1・03・28

 36    手島  駿(4)   1・03・30

 40    中澤 雄大(3)   1・03・34

 61    田井野悠介(3)   1・03・52

 74    湯浅  仁(2)   1・03・57

 76    東海林宏一  (1)   1・03・58

 78    助川 拓海(3)   1・03・59

 82    中野 翔太(2)   1・04・03

  107            森  凪也(4)   1・04・26

  173            三浦 拓朗(4)   1・05・22

  283            山平 怜生(1)   1・07・14

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