更新日:2026年02月10日
総合講座
英国文化と動物の世界 -動物から読むイギリスの歴史・社会・文学-
- 対面式
- 世界を知る
- 総合講座
講座番号:12013
- [秋期/全2回]
- 11/7、11/28
- 受講料:7,150円
講義概要
イギリス文化と聞いて何を思い浮かべますか?シェイクスピア、アフタヌーン・ティー、イングリッシュ・ガーデン、ハリー・ポッター、ビートルズ…。この講座では、毎回一つのテーマを手がかりに、イギリスの歴史・社会・文化を立体的に捉えていきます。
第五回となる今年は、“動物”に注目します。イギリスでは、古代の神話や寓話、中世の宗教的象徴、近代の科学や帝国主義、さらには児童文学や政治風刺に至るまで、動物が文化表現の重要なモチーフとなってきました。本講座では、古代から現代までを年代順にたどりながら、狩猟文化、動物園、進化論、児童文学、帝国批判など、時代ごとに変化する動物のイメージと役割を紹介します。ペット文化の広がりと階級・ジェンダー観の結びつきにも触れ、動物を通してイギリス社会の多面的な姿を楽しく読み解いていきます。
【第1回】 古代〜19世紀前半:英国社会と動物史
古代ギリシャ神話やイソップ寓話、中世キリスト教における動物象徴、ケルト伝承に見られる精霊動物など、イギリス文化の深層に息づく動物観の源流をたどります。さらに、17 世紀ウォルトンの『釣魚大全』、ロンドンで娯楽として行われた熊いじめ、18 〜 19 世紀ロマン派詩人による自然表象、ロンドン動物園の創設、ダーウィンの進化論、キツネ狩りや動物愛護運動など、近代へ至る動物と人間の関係の変化を概観します。また、19 世紀に広がったペット文化が階級やジェンダー観とも結びつき、犬や猫のイメージが社会規範に組み込まれていった点にも触れます。こうした動物とのかかわりの歴史から、イギリスにおける自然観・科学観・倫理観がどのように形づくられてきたのかを考えます。
【第2回】 19世紀後半〜現代:文学と寓話による「動物の語り」
ヴィクトリア朝以降、動物は児童文学や寓話の中で多様な意味を帯びるようになります。『不思議の国のアリス』の擬人化された動物たち、『ジャングル・ブック』に描かれる植民地インドの秩序、『ピーターラビット』に体現される田園の世界、ガーネット『狐になった奥さま』に見られる変身と不安のモチーフ、A.A.ミルン『くまのプーさん』に表れる家庭的で牧歌的な宇宙など、作品ごとに広がる動物表象を読み解きます。さらに、オーウェル『動物農場』に示される政治寓話、C.S. ルイス『ナルニア国物語』における宗教的象徴を通して、20 世紀文学において動物が社会・政治・倫理・宗教を語る“媒介”としてどのように機能したのかを考察します。
対象 どなたでもご受講いただけます
| 回 | 日付 | タイトル |
|---|---|---|
| 秋1回目 | 2026/11/07 | 古代〜19世紀前半:英国社会と動物史 |
| 秋2回目 | 2026/11/28 | 19世紀後半〜現代:文学と寓話による「動物の語り」 |
日程
土曜日10:30~12:40<講座120分・休憩10分>
- 秋期全2回 :11/7、11/28
| テキスト | レジュメを配付します。 |
|---|
講師
中央大学商学部教授
福西 由実子(ふくにし ゆみこ)
バーミンガム大学大学院歴史学研究科MPhil課程修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。ロンドン大学クイーンメアリーカレッジ客員研究員(2018-2019)。中央大学商学部助教、准教授を経て2020年より現職。専門は現代イギリス文化史・文学研究。
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