(注)次の語を用いて収集の程度を示す ①網羅的に収集する、②積極的に収集する、③選択的に収集する、④厳選して収集する、⑤収集しない
[研究教育用図書] | [学習用図書] | |
---|---|---|
1.入門書、概論、基本図書 | ||
選択的に収集する。 | 積極的に収集する。ただし、医学など本学に学部・学科が設置されていない分野に関しては、選択的に収集する。 | |
2.専門書 | ||
積極的に収集する。ただし、各図書費間の調整を図る。記念論文集などの収集に留意する。 | 選択的に収集する。高度に専門的でない時に限り研究用と重複させる。 | |
3.古典的著作 | ||
網羅的に収集する。 | 学生にとって、学習上および教養を高める上で必要なものを積極的に収集する。 | |
4.稀覯、豪華本 | ||
厳選して収集する。 | 収集しない。 | |
5.書評対象図書、受賞図書 | ||
遡及してでも網羅的に収集する。 | 網羅的に収集する。 | |
6.話題図書 | ||
収集しない。 | 時宜に適ったベストセラーで妥当と思われるものを厳選して収集する。 | |
7.実務書、実用書 | ||
厳選して収集する。 | ||
8.娯楽書 | ||
収集しない。 | 厳選して収集する。 | |
9.洋書 | ||
各分野の基本的なものを選択的に収集する。 | ||
a)基本文献目録から収集する。 b)教員推薦図書および観察評価の結果、教員から推薦されたものから収集する。 |
a)『学部講義要項』にテキスト、参考文献として掲載されているもの。教員推薦図書。ただし、語学のテキストなどは収集しない。 b)語学辞書、百科事典(CD-ROM等を含む)は選択的に収集する。 c)基本文献は、基本文献目録などから選択的に、読み物類は、ペーパーバックなどを選択的に収集する。 |
|
10.古書 | ||
新刊図書と同一の基準で収集する。 | 新刊図書として入手できない場合のみ収集する。 | |
11.複製本、復刊本 | ||
年月を隔てて再度刊行されるのは内容が長い生命をもつ証拠であり、また、その収集は蔵書の欠陥を是正する効果があるので、格段の注意を払って積極的に収集する。新版でないことから、通常の新刊案内に掲載されない場合が少なくないので、その意味でも特別の注意を払う必要がある。 | ||
12.非図書資料 | ||
a)学内他機関との重複は、できるだけ避ける。 b)非音楽資料に重点を置いて収集する。 c)視聴覚資料のうち、映像資料は、選択的に収集する。 d)音盤は、耐久性と再生効果の高い媒体のものを主体に収集する。 e)記念盤や限定版は、積極的に収集する。 f)CD-ROM・電子ブックなどの電子媒体資料については、選択的に必要に応じて収集する。 g)語学練習用の資料および授業用の教材は、収集しない。 |
||
13.叢書、選書、全集、講座 | ||
この種の刊行形態の図書で、各巻の内容がすべて一定の水準に達しているものを一括収集することは、当該分野の蔵書を効率的に豊富にする効果があるので、特に留意して収集する。ただし、常に一括収集するとは限らず一部の巻のみを収集する場合もある。 | ||
個人全集・選集に重点を置いて積極的に収集する。 | 積極的に収集する。例えば、中央図書館では次のものを全巻収集する-朝日選書、筑摩叢書、中公叢書、平凡社選書、NHKブックス、新潮選書、有斐閣双書。 | |
14.文庫、新書 | ||
a)これらの形態でのみ出版されているものの中から選択的に収集する。 b)岩波新書で書評の対象となったものは学習用と重複させて収集する。 |
中央図書館では、次の文庫、新書を全巻収集する。これら以外のものは選択的に収集する。 a)文庫: 朝日、朝日文芸、ちくま、中公、岩波、岩波現代、講談社文芸、講談社英語、講談社学術、クセジュ、新潮、日経 b)新書: ブルー・バックス、ちくま、中公、岩波、岩波ジュニア、講談社現代、三一、新日本、有斐閣、文春、集英社、平凡社 |
|
15.参考図書 | ||
a)主題別書誌、蔵書目録、索引、地名辞典、主題別辞典・用語集、統計、外国の白書、便覧、地図(外国の都市を含む)、図鑑、年表、法令・判例集-選択的に収集する。 b)言語辞典(語源辞典、略語辞典を含む)-可能な限り多くの言語にわたって、選択的に収集する。 c)主要国の全国書誌、一般的な書誌、主要国の人名辞典、年鑑-積極的に収集する。 d)国内の白書-網羅的に収集する。 e)主要国の百科事典-原則として最新版を揃えるが、内容の更新が少ないものは買い控える。 f)媒体がオンライン形態やCD-ROMのものは、利用頻度、価格、スペースなどを勘案して判断する。 |
レファレンス・ルームと調整しながら、厳選して収集する。 a)書誌は、ごく一般的なものの収集に留める。 b)言語辞典は、主要言語の基本的なものを集し、破損・汚損状態に十分注意して更新に努める。 c)白書は、国内の基本的なものに限って収集する。 d)百科事典は、日本語のもの数種類をセットで揃え、破損・汚損状態に十分注意して更新に努める。外国語のものは、現状程度に留める。 |
|
16.新聞 | ||
主要新聞(国内、国外)以外は、選択的に収集する(利用に応じて、最新部分を開架展示する)。原紙または他の形態のものを、予算を勘案しながら収集する。 | ||
17.団体(政府・国際機関・民間団体・学会など)の刊行物 | ||
積極的に収集する。 a)『新刊案内』掲載のものは積極的に収集する。 b)『全国書誌』や『政府資料アブストラクト』で補充して収集する。 c)市販されないものについては寄贈依頼に努める。 d)国際機関資料-国際連合(UN)、欧州連合(EU)、世界貿易機構(WTO)、ASEAN(東南アジア諸国連合)からの資料は積極的に収集する。その他の機関の購入不能のものについては、寄贈依頼で収集する。APEC(アジア太平洋経済協力会議)出版物は購入する。 |
選択的に収集する。 | |
18.地方出版社の刊行物 | ||
地方特有の主題を扱ったものを中心に、学術的・資料的な価値があるものを、積極的に収集する。 | 見計らい図書の中から、選択的に収集する。 | |
19.学内刊行物 | ||
(注)ここでいう学内刊行物とは、専ら本学構成員のみを対象とするものに限定し、一般読者を対象とするものは他の項目に従う。 | ||
履修要項や本学が会場となった催し物の展示目録、講演記録を中心に、将来本学の重要な史料となると予想されるものを積極的に収集する。また可能な限り、遡及して収集する。ただし、法人および教学の正式な刊行物に限定する。 | 収集しない。 | |
20.本学関係者の著作 | ||
a)現教員の著作は、各教員の企画調査課への報告や『学事記録』を参照の上、網羅的に収集する。 b)長谷川如是閑の著作や関係資料は、網羅的に收集する。 c)学員の著作は、『学員時報』の記事などを参照の上、積極的に収集する。 |
a)現教員の著作は、研究・教育用と重複させてでも積極的に収集する。 b)長谷川如是閑の著作や学員の著作は、選択的に収集する。 |
|
21.教員推薦図書 | ||
網羅的に収集する。利用頻度の高いものは複本を備える。 | ||
『学部講義要項』に掲載された図書は網羅的に収集し、利用度の高いものは複本を備える。ただし、全集の端本、語学のテキストなどは収集しない。 | ||
22.学生希望図書 | ||
迅速に検討し収集する。判断に迷う場合はできる限り希望を尊重する。なお、希望を受け付ける際に、十分その内容を聴取する。 | ||
23.少数構成員(留学生、身体障害者など)向けの資料 | ||
実状に合わせ検討し、選択的に収集する。 | ||
24.寄贈図書 | ||
受け入れに当たっては、別に定められている「寄贈図書受入基準」に従うが、学術図書には正規の経路で入手できないものが多いことに留意して、積極的に寄贈を依頼する。 | ||
25.移管図書 | ||
別に定められている「移管図書受入基準」に従う。 | ||
26.複本 | ||
a)書庫内-原則として重複させない。ただし、損傷が甚だしいものや利用度が高いものは例外とする。 b)書庫と他所蔵施設間-大学院図書室とは重複させない。それ以外とは重複させないことを原則とするが、相当の理由があれば差し支えない。 |
a)開架図書室内-利用度の高いものは、十分な冊数の複本を用意する。 例:『学部講義要項』に掲載された図書・辞書。 b)開架図書室と他所蔵施設間-研究教育用と区別し難い図書は、書庫やレファレンス・ルームと重複させてもよい。それ以外とは重複させない。 |
|
27.補充図書 | ||
a)多巻ものおよび逐次刊行物の欠本・欠号は補充を原則とし、積極的に収集する。 b)紛失・損傷した図書を補充する際は、以下の点を考慮して補充するか否かを判断する。 i)現在または将来の予想される利用度、ii)複本の有無、iii)増補・改訂版の有無、iv)損傷の程度 |
||
28.除架 | ||
原則として行わない。 | 学生にとって魅力ある状態を保つために、積極的に除架する。その際は「中央大学図書館開架図書・資料除架基準」に従う。 | |
29.除却、抹消 | ||
「中央大学図書館図書・資料の除却・抹消基準」に従う。なお、逐次刊行物に関しては、別に定められている中央大学図書館逐次刊行物の廃棄、保存に関連する基準に従う。 | ||
30.非収集図書 | ||
以下の図書は原則として収集しない。 a)極めて初歩的な入門書、実用書 b)本学に学部・学科が設置されていない分野の、高度に専門的な図書 c)個人、政党、企業、宗派等の宣伝的な色彩が濃厚なもの d)教員試験、国家試験以外の受験参考書 e)評価が確定していない児童図書、絵本、漫画など |